食べ物で、健康と能力開発の基礎を作ろう

 先日、ある会社の社員6人が、速読脳を開発したいということで教室に来た。短期間で開発したいという希望なので、早速いろいろなアンケートと共に、読書速度の検査をしてみた。アンケートの中には、日頃の飲食物についての項目も入れておいた。
 読書速度の速い方から二人を紹介すると、
A君:甘いものは疲れた時に食べる程度。お肉はほどほど。清涼飲料は、スポーツドリンクは冷蔵庫に入れてある。ファーストフードはほとんど食べない。毎週スポーツをしており、健康に問題なし。読書速度は700字/分近く。
B君:甘いものや清涼飲料は余りとらない。週に4回ぐらい牛丼を食べるという。読書速度は650字/分弱。毎週スポーツをしており、健康状態は良好。
 一方、読書速度の遅い方から二人を紹介すると、
C君:甘いものが好きで、肉料理を毎日食べ、清涼飲料水を毎日のみ、ファーストフードを週に2回は食べる。色白で、かなりの太りすぎ。読書速度は、ちょうど500字/分ぐらい。
D君:甘いものが好きで毎日アイスキャンデー1本。家では肉の料理がよく出て、野菜は嫌い。清涼飲料はよく飲み、昼飯はほとんどファーストフードだという。アトピーを持っている。読書速度は500字/分を下回っている。
 日本人の平均読書速度は、500〜700字/分と言われているので、速い二人は、その中でも速いほうになる。遅い二人は、平均の範囲からはずれるぐらいで、二十代の割には遅いと言える。二人とも「よく眠くなる」と言っていることから見ると、集中力が今ひとつなのだろう。
 甘いものや甘い清涼飲料は、明らかに、重要な情報伝達物質であるのカルシウムを奪う。脳の栄養は、炭水化物から消化の過程を経て摂取されたぶとう糖であり、決して、甘い食べ物ではない。また、人間の食性は、歯から見ても、決して肉食中心ではなく、菜食を大事にすべきことはよく言われることである。
 このようなチェックをした時には、いつもそうなのだが、今回もまた、その結果は、食生活の重要性を思い起こさせるものだった。日常の食べ物は健康に関係しているし、健康は能力の開発に関係している。このことを忘れてはならない。(豊文)

上を向いて歩こう!

 昼食を摂って教室に戻る途中だった。ホームレスと思われるおばあさんがキャリーバッグを引きながら歩いていた。もう世の中の何も見たくないと言わんばかりに、首を直角に前に倒して下を向いたまま、ただとぼとぼと歩いていた。歩くために必要な最小限の視野しか使っていない。
 私はある受講生を思いだした。もう10年も前になるだろうか、ある青年が受講に来た。伸びが極端に遅い。見る力が発達していないと思えるほど、使える視野が狭い。いろいろ話してみると、普段からモノを見ようとしていないと言う。そんな人がいるのかと驚いたが、その青年を渋谷の駅前で見かけたとき、あのホームレスのおばあさんと同じ格好で歩いていた。なるほど、モノを見ようとしないと言ったのは、こういうことだったのかと納得した。
 外界からの情報を取ろうとしないということは、生きていくことを半ば拒否していることではないか。あのおばあさんの顔は見えなかったが、あの受講生の青年は、声も表情も暗かった。二人とも、モノを見るのを拒否せざるを得なくなった理由があるのだと思う。が、見る機能を向上させることで、逆に精神状態を明るくすることができることを、彼らがもっと以前に知っていたならば、ひょっとして、もう少し積極的な人生を送ることができたのではないか、と思ってしまう。
 視覚と意識は密接に関係している。この「速読脳開発プログラム」と縁ができて、目を輝かせて生きるようになったり、うつ状態を克服したりした人がいる一方で、モノを見ないようにして、暗い人生を歩む人もいる。ホームレスのおばあさんを見たことは悲しかったが、改めて、この訓練プログラムの意義を思い起こさせられた。(豊文)

今年最初の運動

 元日の朝、皆さんはどんな運動をしただろうか?
 実は、私は目覚めてすぐ布団の中で眼球運動をした。しかも、視力回復用の眼球運動だ。視力回復法には、以前から興味を持っていて、折に触れて模索してきたが、元旦目覚めるやいなや、思いついたことがあり、それを試したのだ。いやいや、なかなか脳に刺激的だった。
 眼球運動を終えてふと思った。今年は、視覚の問題を解決する訓練システムで世に一石投じることになるかも知れないと。
 速読眼や速読脳を開発していく過程で、時々視力を回復する人がいる。これまでの経験的知識から見て、その人がなぜ回復したか推測できるし、回復しない人がいるのもよく分かる。これらの体験と知識を総合すると、効果的な回復法ができそうに思うのだ。目と脳と意識の関係を追求してきている当連盟ならではこそ、それが可能な気がする。
 そもそも、速読眼を開発するBクラスだけでも、1ページ分の文字を順に2秒で見れるまでになる。普通はとても信じられないような速さだ。それを可能にする「目と脳と意識」を開発するわけだから、ベストの目使いを習得することになる。視力ぐらい回復しないわけがないような気さえする。
 先日久しぶりに受講に来たAさんが言っていた。「訓練を始める前は、会社の上司に仕事が粗いとよく言われていたけど、最近は全然言われなくなった。緻密に見る練習をしているせいか、丁寧に仕事をするということが身に付いてきたみたい!」と。これもよく見られる訓練効果だが、意識に緻密さが出てきたなら、すでに視力の回復は始まっていると言っていい。
 さあ、今年は意識の緻密さを養って、速読脳と視力回復とを、一緒にゲットしよう。(豊文)

初夢?正夢?速読脳社会!

 正月といえば年賀状だ。年末年始は、冬期集中セミナーと重なってしまい、折角心を込めて書いてくれた年賀状に、失礼をしてしまうことも多く、いつも何となく心残りな正月を終えてしまう。来年こそは、手書きのひとことを添えて、お返ししたいものだと思っている。
 さて、ここ数年、目立ってきたのは、「子供が大きくなったので、そろそろ受講させたいのですが、・・・」という一言を添えてくる年賀状だ。親がやって良かったものを是非我が子にもというのは、自然な気持ちだが、やって良かったものはたくさんあっただろうに、この「速読脳開発プログラム」を、しっかり記憶にと留めとおいてくださったことは実に有り難く、嬉しい限りだ。
 お父さんやお母さんが速い速度で読書するのを見て育ったお子さんは、幼いときからそれが普通だと刷り込まれる。その速度で読もうとするから、自然に集中力が身に付いてくる。そのお子さんは、もの心がついたときにはすでに普通のお子さんよりも読書速度が速く、したがって、この訓練を始めると、習得も順調なのだ。ちょうど、車社会に育った我々が、自動車の免許を取ることに何ら抵抗なく、容易にその技術を習得していくのと同じだ。
 おそらく、このようにして、少しずつ速読脳社会が進行していくのだろうと思う。一緒に訓練を始めた親子も含めて、すでに、そのような親子は、少しずつ増えてきている。今年もまた、新たな速読脳たちを育てることで、平和で心豊かな社会作りに貢献できればと思っている。 (豊文)

身体が資本

 明けましておめでとうございます。
 本年は、速読教室を始めてから、まる二十年を迎えます。当初は、「速読脳開発プログラム」の形だけを真似た「キム式速読術」というものから始めたこともあり、「速読は素晴らしいんだ!」というお題目を唱えるだけで、何も分かっていないと言っていいほどでした。
 そして、あれから二十年。本年は早々に、国際学会誌に論文が掲載される予定になっております。速読脳を開発することにより音声して理解する読み方が変化することについて、MRIを使って調べた研究です。本当に隔世の感があります。当教室を支えてくれた皆様に心から感謝したいと思います。
 この二十年の間に、私たちの指導する能力は飛躍的に向上したと自負していますが、一方受講を希望する皆さんの側にも、大きな変化がありました。二十年前の当時から、子供たちの体力の低下が叫ばれていましたが、昨今は、青年層の体力と精神力も大きく低下してきているように見受けます。ここ十年は、この変化に対応するために、指導力の新たな向上を迫られ続けた年月ともいえます。
 江戸時代の末期、多くの外国人が日本に来て、その様子を記述していますが、日本人の体力には、一様に驚嘆しています。たとえば、ボーヴォワール伯は、ギャロップで走る馬を先導する馬丁は60kmを楽に走ったとか、明治の初期に来た医者のベルツは、初めは、東京から日光に馬を6回変えて14時間で行ったが、二回目は、一人の車夫が人力車で14時間半で行ってしまったとか、です。馬よりもすごい体力とその長時間の走りを可能にする精神力は、どこに行ってしまったのでしょうか?
 俗に「身体が資本」と言いますが、能力の開発は、体力と精神力が基になります。受講を希望してこられる方の中には、この点に問題を抱えているために、十分に力を発揮できないでいる方も多く見られます。体力を回復するだけで、満足される方も多いのです。
 本年は、この辺の指導に関して一層工夫して、一人でも多くの方に速読脳の開発を達成していただきたいと思っています。
 
 年頭に当たり、皆様の一層のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。(豊文)