身体が資本

 明けましておめでとうございます。
 本年は、速読教室を始めてから、まる二十年を迎えます。当初は、「速読脳開発プログラム」の形だけを真似た「キム式速読術」というものから始めたこともあり、「速読は素晴らしいんだ!」というお題目を唱えるだけで、何も分かっていないと言っていいほどでした。
 そして、あれから二十年。本年は早々に、国際学会誌に論文が掲載される予定になっております。速読脳を開発することにより音声して理解する読み方が変化することについて、MRIを使って調べた研究です。本当に隔世の感があります。当教室を支えてくれた皆様に心から感謝したいと思います。
 この二十年の間に、私たちの指導する能力は飛躍的に向上したと自負していますが、一方受講を希望する皆さんの側にも、大きな変化がありました。二十年前の当時から、子供たちの体力の低下が叫ばれていましたが、昨今は、青年層の体力と精神力も大きく低下してきているように見受けます。ここ十年は、この変化に対応するために、指導力の新たな向上を迫られ続けた年月ともいえます。
 江戸時代の末期、多くの外国人が日本に来て、その様子を記述していますが、日本人の体力には、一様に驚嘆しています。たとえば、ボーヴォワール伯は、ギャロップで走る馬を先導する馬丁は60kmを楽に走ったとか、明治の初期に来た医者のベルツは、初めは、東京から日光に馬を6回変えて14時間で行ったが、二回目は、一人の車夫が人力車で14時間半で行ってしまったとか、です。馬よりもすごい体力とその長時間の走りを可能にする精神力は、どこに行ってしまったのでしょうか?
 俗に「身体が資本」と言いますが、能力の開発は、体力と精神力が基になります。受講を希望してこられる方の中には、この点に問題を抱えているために、十分に力を発揮できないでいる方も多く見られます。体力を回復するだけで、満足される方も多いのです。
 本年は、この辺の指導に関して一層工夫して、一人でも多くの方に速読脳の開発を達成していただきたいと思っています。
 
 年頭に当たり、皆様の一層のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。(豊文)

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