「サクラ、サク」

 東京はちょっと寒い日が続いていますが、ときは3月も下旬。当連盟の受講生は、ビジネスマンが多く、お子さんはそう多くありません。それでも例年この時期には、受験生から、吉報が届きます。今年も岡山から届きました。
 もう7,8年も前になるでしょうか、小学生の姉妹がお母さんと一緒に受講していました。お母さんは、セミナーの立ち上げに尽力してくださり、その後も、手伝ってくれながら、10万字/分に達するまでの2年ほどの間、月一度のセミナーに通ってくれました。お姉さんの方は、高学年なので、色々忙しく、間を空けながらも中学1年の頃まで通ってきて、1万5千字/分レベルまで力を伸ばしました。もちろん、速読脳開花で、当連盟の努力賞を受賞しました。妹さんの方は、まだ低学年でしたので、受講資格がなく、お母さんと一緒に来ては、本を読んだり、訓練したり、ゴロゴロしたりしていました。本当に子供らしく無邪気に集中するお子さんで、私がちょっと付き合って指導しているうちに訓練が進んで速読眼ができるまでに達していました。
 この二人が、この春、高校受験と大学受験だったのです。お姉さんの方はすでに岡山でも屈指の名門高校に合格しており、今年、その高校から現役で国立の一流大学に合格しました。そして妹さんも見事に、お姉さんと同じ高校に合格。二人とも一生懸命に受験勉強に努力したことと思います。そして、かつての速読訓練が役に立って、めでたし、めでたし、で終わりなら、速読をしてなくってもよくある話。実は、それだけではなかったのです。
 お姉さんの方は、高校からテニスを始め、なんと全国大会まで進んだというのです。卒業式では、その栄誉をたたえられて「体育賞」を授与されたとのことでした。確かに、速読眼が出来た人は、テニスでも野球でもボールがよく見える、かつ、ここぞというときに集中力を出せる、とは受講生からよく聞く話。しかし、その力を現実のものとして結果を出したのは、まさに本人の努力のたまもの。本当にお見事!
 メールの最後に書いてありました。「先生、今度、東京に行ったら、一緒に飲みましょう」って。どうも、先日の「世界バリバリバリュー」の居酒屋の場面がよほど印象に残っているらしい。「速読脳」の次は、お酒の飲み方を訓練してやらねば!

子は父の背を見て育った

 先日、受講生のAさんと、関西方面に出かけた。Aさんは、当教室のトップクラスの一人で、通信総合研究所と一緒に行っている共同研究に協力していただくためだ。ついでに、Aさんの小学5年生の息子さんも、Aさんの実家に帰るとのことで、新横浜から新大阪まで、一緒に新幹線に乗った。
 息子さんは、サッカー少年だということで、顔は日焼けして、健康そのものだ。その彼が、窓の外でも見るかと思ったら、新幹線に乗るやいなや、バッグから「三国志」を取り出して読み始めた。子供向けの本ではあるが、大人向けの本と同じぐらい文字が詰まっている。聞くと、いろいろな著者の書いた「三国志」を読み比べているという。結局、新大阪に着くまでの2時間余りの間に、1冊と、2冊目の半ばまで読み上げた。なかなか見事な読書力だ。
 Aさんの話す所に寄ると、以前はマンガばかり読んでいたという。が、Aさんが速読を初めて、定期的に図書館に行くようになったら、息子さんも一緒について来て、本を借りて読むようになったのだそうだ。「自分が速読できるようになったことよりも、息子が本を読むようになったのが、本当に嬉しいですよ」との、述懐だった。
 息子さんにしてみれば、図書館で借りた何十冊という本を、高速で読みこなす父の姿は、あこがれであり、誇りであったと思う。「子は父の背を見て育つ」というが、まさに、その典型だ。親が変われば子も変わる、親が速読脳を開発すると、子供の読書力や集中力が自然に伸びる。
 このようなことは以前にもあり、すでに頭では分かっていることなのだが、それを目の当たりにして、あらためて、嬉しくなってしまった。(豊文)

ホントの裏話

 テレビ放映の反響はやはり大きい。個人的にも、知人友人の多くの方から「見たぞ」という反響を頂いた。受講生の皆さんからもそうなのだが、一番印象に残っているのは、居酒屋で私が「本気で集中するんだ!」と吉本の二人に檄を飛ばしている場面らしい。
 確かに映像としては、「ガチンコ」みたいでおもしろいものになったと思うが、決して、ただの脚色ではない。2時間近く、居酒屋でいろいろな話しをしたが、その総まとめの言葉が、本気で集中という表現だったのだ。では、具体的に何の話をしたのかというと、実は食べ物の話が中心だった。
 「速読脳開発プログラム」では、目を鍛え、脳を鍛える。目も脳も、身体の一部であるからには、速読脳の開発に、身体の健康が重要であることは言うまでもない。身体は何から作られるかと考えてみると、それは簡単に言うと、食べ物のエッセンスである。だから、食べ物は重要なのである。
 「粗食のすすめ」というベストセラーがあるが、伝統的な日本食が、日本人の健康を作るのにもっとも適した食事である。栄養学的にも世界でもっとも健康的な食事であることは、アメリカ議会でも報告されている。居酒屋で話をしたのは、「速読脳」流の「粗食のすすめ」だった。あの話をきっかけにして、番組のなかで1万字/分を達成した彼は、毎日飲んでいた牛乳をやめた。飲むたびに下痢をしていたからである。
 彼の集中が、目に見えて良くなってきたのは、あれから3日ほど経ってからだった。(豊文)

テレビ放映の影響

 「世界バリバリバリュー」の放映が終わった。ロシアンモンキーの二人が頑張ってくれたのはもちろんだが、受講生の皆さんからもたくさんのご協力を頂いたおかげで、良い内容になったと感謝している。おかげ様で、かなりの反響がでているが、本当に有り難い。
 テレビを見た知人や受講生が、わざわざ「見たよ。なかなか良かったよ」と声をかけてくれたり、電話やメールをくれた。なかでも、嬉しかったのは、もう十年以上も前の受講生が、「今度、息子を連れて行きます」メールをくれたことだ。
 昔の受講生が、久しぶりにお子さんを連れてくることは時々あるのだが、速読がテレビに出たことがきっかけで、きっと「お父さんが若いとき、この速読教室で訓練して、集中力をつけたんだ」などと、親子の会話がはずんだ結果だろうと思う。
 速読、つまり読書能力を伸ばすことができるということについては、読書心理学の専門家でもよく分かっていない。それだけに素人が、その内容を説明することは、きわめて難しい。が、テレビ番組が、今回のように訓練の経過まで含めて紹介してくれたことで、子供達にもよく理解してもらえたのではないかと思う。テレビの影響は大きいなと、つくづく思う。
 前回の「ためしてガッテン」の時もそうだったが、このように大きく、思いもよらなかった影響を目の当たりにする度に、その責任の重さを痛感する。そして同時に、自らの非力と浅学非才も忘れて、『この「速読脳開発プログラム」を21世紀の教育の礎として発展させるぞ』と、大言壮語的決意を新たにする。これぞ、テレビの影響か!(豊文)