速読の上に20年

 先々週の土日の連続大阪セミナーで、はっきり感じたことがある。日曜日の受講生の皆さんにはお話ししたのだが、講師としてちょっと嬉しいことだ。それは、訓練中、睡魔に負けて訓練できなくなる人がいなかったことだ。
 あまりに当たり前の話で、「エッ?」と不思議に思うかも知れないが、訓練中に眠気に襲われて、訓練にならないという方が、以前は結構いたのだ。折角受講料を払い、貴重な時間を使って受講に来ているにもかかわらず、眠りに落ちてしまうのだ。もちろん、講師としては、眠気覚ましのために、いろいろな手を講じるのだが、それも追いつかないことがままあったのだ。本当にもったいない。
 受講生の方はご存じの通り、当教室では、食事のことについてもアドバイスしている。なぜそのようなことを始めたかというと、実は、授業中、睡魔に襲われて訓練にならない方が近年多くなったからだ。聞きたくない講演会に出席させられてる眠るなら理解できるが、自ら積極的に参加しているセミナーで眠ってしまうのは、やはり、ちょっとおかしい。何か問題があると考えなければならない。
 簡単に言えば、白砂糖をとりすぎないようにというアドバイスなのだが、摂りすぎていると、すぐに睡魔に襲われるようになることなど、多くの人は知らない。強くアドバイスし出してから3年余りになるが、ようやく、浸透してきたように思えるのは嬉しい限りだ。
 砂糖の大量消費国アメリカでは、その害があまりにひどく、「砂糖は脳細胞を壊す」と栄養学者が警告しているのに、日本では、「砂糖は脳の栄養」などと宣伝してその消費を煽っている。実に困ったことだ。
 マスコミの宣伝に反することは、正しいことでも、受け入れてもらうのに時間がかかる。「石の上にも3年」というが、3年は早い方かも知れない。根気よくやっていこう。「速読脳開発プログラム」が、ここまで信頼を勝ち得るのに20年を要したのだから。(豊文)

講師冥利

 先日の土日は、大阪でのセミナーだった。いつも昼は、受講生の皆さんと雑談をしながら食事する。そこで受講生の皆さんからいろいろな話を聞くことができるので、毎回楽しみにしているひとときだ。
 今回は、徳島から来ているAさんの話。Aさんは、小学校中学校と野球をやっていた。社会人になってからも、ときどきバッティングセンター行っていたという。彼が打てるのは、ベストで、球速110kmの球。それが、ずっと続いていたのだそうだ。
 ところが、先日久しぶりにバッティングセンターで打撃練習をしてみると、今までかすりもしなかった130kmの球が打てるようになっていたのだそうだ。速読の訓練を初めてから1年余り、家族の病気があったり、お子さんが生まれたりで、練習できない期間もあったのだが、速読の訓練の効果としか考えられないと嬉しそうだった。
 東京に戻ってきて、PCを開けたら、岡山の受講生Bさんからメールが来ていた。これはそのまま紹介しよう。
 『こんにちは!岡山のBです。今日は嬉しいことがありました。バイト先の人とボーリングに行ったのですが、1ゲーム目が88だったのに、2ゲーム目160でした!2ゲーム目は、一回一回投げる前に複式で深呼吸して、丹田に意識を集中して、それから投げました。今までの自己ベストは106で、しかも中学生の時なので、今回の成績は『集中』のおかげだと思います。大袈裟かもしれませんが、はっきり違いが現れてかなり嬉しかったものですから…f^_^;それではまた6月に〜!!』
 現在、この「速読脳開発プログラム」による認知視野の拡大については、学問的に研究を進めており、予期した通りの結果が得られている。それも大変嬉しいことだが、受講生から聞くナマの話は、彼・彼女らの「ウレシイ!」という思いが直に伝わってくるので、私も一緒に嬉しくなる。まさに講師冥利に尽きる。(豊文)

朝、訓練でその日の調子を知る

 先の週末は岡山での集中セミナーだった。月に一度しか開催できないので、その日に合わせて受講を続けるのは、本当に継続する意志と具体的な努力がなければ困難である。それが分かっているだけに、コンスタントに受講に来てくださる方には、頭が下がる。
 もちろん、速読脳を開発したいという熱意が訓練を継続させていることはよく分かるが、副次的な効果に魅力を感じて続けている方も多いのではないかと思われる。たとえば、「自分が自分の能力を発揮するのにいい状態にあるのかどうか」が、自ら分かるということがある。つまり、訓練での見方がどうなっているかによって、自分の体調だけでなく、気持ちの持ち方の面での良否が分かる。したがって、訓練を続けていくと、自分を心身共に、ベストの状態に置くコントロールができてくるのである。
 私の知っているお医者さんで「薬を使わない医者」として知られている方がいた。彼は、体のゆがみを診て、そのゆがみを修正することでほとんどあらゆる病気を改善していた。彼はいつも、感覚をとぎすまして診療に当たっていたわけだが、その鋭い感性をベストの状態にしておかなければならない。彼は、毎朝、けん玉をして、自分の調子を見ていた。けん玉も、難しい技を楽々こなすには、リラックスした集中が不可欠だ。私は、彼の話を聞いて、なるほどと思ったものだ。
 日々訓練を続けていくとき、速読を何が何でもやり遂げるぞという決意でやるのもいいが、それでは力が入ってしまいそうだ。そうではなく、朝、今日の体調、心調(?)はどうかなと、自分のその日の調子を見るつもりでやってみてはどうだろうか。
 淡々と続けていくための、私からの提案である。(豊文)

目は心の窓

 ゴールデンウィークの集中セミナーが終わった。このような連続する集中セミナーでは、地方から受講に来る方が多くなる。講師総出で対応したが、全員のご希望に応えられず、大変申し訳なく思っている。が、同時に、参加してくださった受講生の皆さんには、直前キャンセルもきわめて少なく、効率のよい教室運営にご協力いただきました。この場を借りて、お詫びとお礼を申し上げます。
 さて、今回新潟県から参加したAさんの話。
 先日、久しぶりに以前勤めていた会社の同僚に会ったら、「表情が穏やかになった」と言われた。それからちょっとして、高校時代の友人に会ったら、また同じことを言われたのだそうだ。以前は、心ならずも、相手にきつい印象を与えていて、それをどうにもできなかったのだが、この速読の訓練とシルバ・メソッドのトレーニングで、自分でも変化が自覚できるほど、改善できてきたという。もちろん、本人は、とても嬉しそうだ。
 速読の訓練をすると目がきつくなるのではと心配する人がいるが、事実は逆だ。この訓練では、自分を観察する力がつき、精神的に安定し、穏やかになってくる。その精神的安定は、そのまま目に表れてくる。「目は心の窓」とは、よく言ったものだ。
 私たち講師も、受講生が穏やかな表情になってきたら、内面が整ってきたと判断する。それは、訓練が大いに進んできたか、またはこれからどんどん進んでいくという目安なのだ。このセミナー中に、Aさんだけでなく、ほかにも、表情が穏やかになってきた人、目が輝いてきた人がいると、講師から報告を受けている。受講生の皆さんの変化を目の当たりにすることは、私たち講師にとって、替えがたい喜びだ。(豊文)