百読会、新記録!

 11月23日勤労感謝の日に百読会が開かれた。当連盟の、どんどん本を読んでいく練習会であり、記録会である。
 訓練時間は、正味6時間。これまでの最高記録は、182冊。今回は、その記録保持者のAさんが数年ぶりに参加するので、記録の更新が期待されていた。結果は、260冊!記録を大きく塗り替えた。本を取り替える時間を差し引いて考えると、一冊あたりほとんど1分強で読んだことになる。まさに、大記録である。
 読書能力を考えるとき、「正しく」理解することと、「速く」理解することのふたつの大きな要素がある。このうち、「正しく」理解する能力を高めるために、知識を増やすことや、語彙を増やすこと、いろいろ体験することなどが大切だが、決定的なことは、思考能力を強化することである。
 したがって、従来の読書教育では、「正しく」理解する能力を養うために、ひとつの文について、その内容を繰り返し考えることが要求される。では、それを徹底したらどうなるだろうか?
 それを最も徹底して訓練するのは、禅の公案の世界ではなかろうか。与えられた短い文章の意味を寝食を忘れて徹底して考え抜くのである。その結果行き着く世界は、悟りであるという。
 当連盟の速読は、読書のもう一つの要素である「速く」理解することを追求している。それを徹底して行うとき、おそらく公案を考え抜くのと同様の世界をたどらざるを得ないように思っている。心の鎮まりと集中の世界である。
 今回、Aさんは百読会を終えて、260冊を読むことができて良かったとしながらも、次のような言葉で所感を締めくくっている。「でも、全く高揚感はありません。新記録を作ったという意識もないです。淡々・・・」まさに、鎮まりと集中を追求した結果到達した境地だ。
 速読脳の世界を先頭を切って進んでいくAさんに、感謝と祝意を捧げたいと思う。(豊文)

常識を破る

 大阪の受講生のIさんから、メールが届きました。曰く、「今日、会社で視力検査がありました。矯正視力で、右目(1.0)、左目(0.9)から両眼とも「1.5」に上がっておりメガネ(速読用のメガネではない)をかけているとかなり重い感じがします。検査医には、メガネ変えたの?って何回も聞かれました。」良かったですね。頑張っている甲斐がありますね。
 このように、はっきり検査で測定した数値を出してくれる方は少ないですが、視力が良くなったという話は、受講生の皆さんからよく聞きます。メガネの度を変える方もいますし、運転免許の書き換えの時、「眼鏡等」という条件がはずれた方もいます。
 視力は一般には、良くならないと思われているので、視力が回復したというと不思議がられますが、ちょっと考えてみると、当たり前ではないかと思うのです。というのは、この訓練で高速で文字を見ることができるようになるというのは、本来の視覚能力を引き出して、その機能を向上開発させるということなのですから、視力が向上するというのは、本来不思議ではないはずです。
 もちろん、視力回復専門の訓練をしているわけではないので、誰でもが、メガネを外せるというわけではありません。が、「視力は回復しない」という常識を破るのは、結構痛快です。「常識破り」は、私の生き甲斐と思うほどです。
 Iさんが、視力が良くなった原因のひとつとしてあげているのが、白砂糖をやめたこと。教室でも甘い物の摂りすぎは、健康にも目にも良くないですよと言っているのですが、一方で、砂糖は脳の栄養だ」という詐欺まがいの広告を出している団体があるため、迷っている方も多いはず。
 けど、視力と甘い物の関係については、佐々木富雄という眼科医が著した「近視発生機転に関する研究」という非常によく調査されて書かれた論文があるのです。学会で市川賞という賞までもらった研究です。現代の日本人の食事に甘い物が多いということと近視が多いということとは、関係があるのです。こんな明らかなことも、一部の権威主義と商業主義の陰に隠れてしまっています。
 「視力は回復しない」という常識をさらにはっきりと、破ってしまいたいと思うこの頃です。(豊文)

生命エネルギーを強化しよう!

 昨日は、ヨーガ講座が開催された。成瀬先生が直接来て、呼吸法を教えてくださった。みんな息を吸って吐いているのだから、呼吸は誰でもできる当たり前のことで、ことさら、呼吸法といわれても、「私は呼吸しているから必要ない」と思われるかもしれない。けど、どうも違うらしい。
 ヨーガには、様々な呼吸法がある。成瀬先生の著書「禁煙呼吸法」や「仕事力を高める呼吸法トレーニング」には、代表的な7、8種類の呼吸法を解説してあり、それぞれの呼吸法の効果が解説されている。もちろん、呼吸を3分も止めたら命に関わるのだから、その重要性は、頭では理解できる。が、なぜそんな効果があるのか、それを通り一遍読んだだけでは、なかなかピンと来ない。
 しかし、よく考えてみると、読書と同じことかもしれないと思えてきた。読書も、呼吸と同じく、誰でも出来ると思っているし、事実、それなりにできている。読書では、文字を見る機能をコントロールする力を高めることによって、文字を高速で見ていけるようになり、やがて速読脳が開発される。同様に考えると、呼吸をコントロールする力を高めることで、呼吸によって得られている生命エネルギーを、飛躍的に効率よく吸収できるようになるのではないだろうか。
 三十年ほど前に、ヨーガの古典である「ヨーガ根本教典」という本を読んだことがあるが、そのときは、書いてあることがさっぱり分からなかったが、今読むとちょっと分かりそうな気がする。コントロール力を高めるために、いろいろな呼吸法が用意されているということではないだろうか。
 先日から、教室の訓練の時にヨーガの呼吸法を少し取り入れているが、効果が出ているように見受けている。能力の開発には、生命エネルギーの余裕が必要だ。体力を維持するのにやっとという状態では、能力の開発は難しい。その点で、呼吸法は、即効性があるように思う。興味のある方は、成瀬先生の本を読んで,いろいろ試してみることをお薦めしたい。
 ハイ、ここで深呼吸!(豊文)

訓練を生活に取り込もう

 講師ミーティングでは、伸びの速い人も話題になるが、やはり、遅い人を何とかしようということになる。今日のミーティングでも、そういう一人が話題になった。
 まず検討するのは、講師の教え方に問題がないかである。もちろん、今から振り返ってみれば、もっと良い教え方はあったはずだということになる。講師は、いつも、より良い教え方を求めて、反省を繰り返し、最善の授業を目指しているのだが、凡人の性で、今日は素晴らしい授業ができたというのは、そう多くはない。
 この点受講生の皆さんには申し訳なく、自らの眼力を養うべく、さらに講師業に研鑽を積む決意を日々新たにしている。が、講師だけの努力ではどうにもならないこともある。今日取り上げられたケースもそうなのだが、教室での受講が間を置きすぎであるだけでなく、自宅での訓練を全くしていない。自宅で訓練しないのを教室の訓練でカバーしようというわけだ。確かに教室だけの訓練で伸びてくる人もいるのだが、一般的には難しい。
 受講生の皆さんにお願いしたいことは、毎日の生活のなかのどこかに、訓練の時間を確保するということだ。それが訓練の成否を決めることを理解して、真剣に訓練計画を立ててほしい。皆さんが忙しいことはよく分かる。速読能力を身につけたいと思う人に、暇な人はいないように思う。だからこそ、訓練を生活のなかに取り込んで、日々少しでもできるようにしてほしい。
 トイレにフォーマットを貼って練習するだけで、結構伸ばすことができる。歩きながらイメトレをして、伸ばしてきた人はたくさんいる。忙しい中にも、必ずどこかで時間を見つけ出すことが出来るはずだと思う。ぜひぜひ、一日の生活のなかのどこに訓練を取り込むか、早速検討してほしい。
 ナニ、検討する時間がない? ムムム・・・!(豊文)