やはり鎮まりだなあ!

 長年、速読の授業をしているが、講師が満足できるほど受講生が講師の意図しているところをつかんで伸びてくれることはそんなにない。が、先週今週と担当している木曜日の授業は、なかなかいい感じだ。
 その理由は何だろうと考えてみると、クラス全体の鎮まりが良いのだ。なぜ鎮まりが良いのかと考えてみると、鎮まりの良い人が集まっている。今日なども、 11人中3人はCクラスで、1分間に数万字を読む安定した実力を発揮している人たちだ。Cクラスの人たちの鎮まり、そしてその存在感は、やはり初心者とは全く違う。
 「教室に来ると、自宅よりも落ち着いて集中できる」とは、受講生のよく言うところだが、その理由のひとつは、鎮まりの良い上級者たちと混じって訓練しているからだろうと思われる。上級者の雰囲気に触れることは、教室ならではの得難い経験だ。そのバイブレーションに触発されて、鎮まりが自然に深くなっていく。
 もちろん、Bクラスの人の鎮まりも、訓練を繰り返してテイクオフがつかめた頃には、大分深くなっている。Bクラスの一人は、次のような所感を書いていた。「ガンバルというより、(今日到達したレベルを)維持して次へつなげていこうか、という気持ちで続けていきたい。」まさに、焦らず、欲張らず、淡々と訓練している姿勢が伺える。
 自宅訓練では、つい鎮まりを忘れがちだが、今一度、自分の鎮まりを振り返って、より良い訓練を目指してほしいと思う。(豊文)

素直さと行動力を養う教室に!

 先日の土日は、岡山セミナーだった。最近、岡山でも、東京でも、大阪でも、どんどん伸びてくる人が目立ってきている。嬉しいことだ。
 では、どのような人が、伸びが早いのか? よく尋ねられることでもある。今まで、この質問に対しては、大きな要素として、「素直さ」だと答えてきた。最近伸びてきている人を見ても、このことは間違いない。が、その人達の行動を見るに、ただ素直というだけではないように思えてきた。
 だいたい「あの人は素直だ」というとき、こちらの言うことを、そのまま聞き入れてくれるという態度を指しているように思う。速読の訓練でも、私たち講師の言う説明やアドバイスをそのまま、受け入れてくれる人は、素直だということになる。しかし、実際に伸びの早い人たちは、それだけではないということだ。
 この訓練の場合、どんなに講師の言うことをよく理解して受け入れても、それを実行に移さなければ、伸びにはつながらない。そこには、単に納得したという気持ちだけでなく、納得したことを実行に移すための工夫、実行する行動力、それを持続する努力が必要である。つまり、素直に受け入れるインプット力とそれを行動化するアウトプット力が揃ったとき、訓練がどんどん進むのだ。
 聞いたことを受け止める素直さと、それを実行する能動的な行動力・・・この両者をバランスよく自分のなかに育てることが出来たなら、おそらく、人生は大いに実りあるものになるはずだ。「速読脳開発プログラム」の訓練を、この両者をトレーニングし、養う機会にしてはいかがだろうか。
 もちろん、間違いやごまかしが横行する世界では、そのようなトレーニングはできない。当連盟では、効果的な訓練プログラムを、講師も、気持ちを白紙にして、ごまかしなく伝えていくことが信条である。単に速読脳を目指すだけでなく、素直さと行動力を養う場と位置づけて訓練に取り組むなら、得るものはさらに大きくなるはずだ。受講生の皆さんに、そのように位置づけてもらえるよう、私たち講師も努力していきたいと思う。(豊文)

訓練風呂

 先の土日は、大阪セミナーだった。いつものことながら、自宅練習をやっているかどうかは、授業での伸びに大きく影響する。それ以上に、受講するときの意識状態は大切といえるが、自宅練習した上に、よい意識状態で取り組めるなら、言うことはない。是非それを目指したいところだ。
 以前、この教室物語(2004.11.4)で、練習を生活に取り込むことを提案したが、参考にしてもらえただろうか。今日は、もう一つ、自宅練習について、提案したいと思う。それは、疲れが取れるように練習するということだ。
 毎日、いや飛び飛びだとしても、一日の生活のなかで、30分でも1時間でも練習時間を確保することは大変なことだ。ましてや、当教室の場合、20代から 30代の働き盛りの青年達が多いので、なかには、夜中に仕事で疲れて帰宅する方も多いはずだ。そんなとき、「訓練することはノルマだ、義務だ」と自分にむち打って頑張っても、長続きはしないのではないだろうか。
 コツは、疲れが取れるように、訓練することだ。ちょうど、お風呂に入るようなつもりで、訓練に入るのである。お風呂にはいると、体は温まり、血行はよくなり、気の流れもよくなる。訓練のうまくできている状態は、このお風呂に入っているときの同じなのだ。だから、上級者は、訓練して、疲れが取れましたとか、元気が出ましたといって、セミナーから帰るのである。だったら、初級者もそれを真似ればいいではないか。
 訓練を始めて間もない人や初級段階に長くとどまっている人を見ると、心身共に、コチコチになっていることが多い。それでは、訓練は進みがたい。ぜひ、温泉のような広く大きなお風呂に入るつもりで、気分をゆったりさせながら、肩肘を張らずに、構えないで、訓練に入ってみてほしい。やって疲れが取れるようになれば、訓練を積極的にやりたくなるはずだ。そのとき、速読脳は君のものとなる。
 エッ、ナニ、お風呂が嫌いだって! ムムムムム・・・(豊文)

新年会

 先週の土曜日、集中セミナーのあと、毎年恒例の新年会が行われた。単なる飲み会ではなく、昨年1年間に速読脳を高度に開発した受講生の表彰式も行われ、受賞者の挨拶があり、体験談が披露される。受講生にとっては、壇上からの挨拶だけでなく、お酒を酌み交わしながら、間近に話が聞ける唯一の機会だ。
 今回は、スタッフを入れて約80名の参加だった。当教室の広さから言って、ほぼ定員いっぱいだ。最初、定員を70名としていたので、一時キャンセル待ちが出るほどの盛況で、主催者として嬉しい悲鳴を上げたほどだった。終わってから言うのは申し訳ないが、受講生の皆さんには、ぜひ参加することをお薦めしたい。
 毎年のことなのだが、新年会に出て、上級者達から直接体験談を聞いて、訓練のヒントを得たり、速読脳のすばらしさを聞いて、モチベーションを活性化させる人は多い。会場の広さが限られるので、どんどん勧められないのは申し訳ないが、本気で速読脳を開発しようと思っている人は、今から、来年の新年会に参加することに決めておくことをお薦めする。
 受賞者の挨拶は、次号の会報に譲ることにして、乾杯の音頭を取ってくれたK氏の挨拶を簡単に紹介したい。K氏は今年で83才、最高齢の受講生だ。
 「私は、本当に1万字/分もの速度で本を読むということがあるなら、ぜひ体験してみたいと思って、入会した。自分は、まだ訓練半ばだが、本当に速読脳を開発している人を見て、驚いている。ここまで人類が進化して現代人となったわけだが、皆さんのやっていることは、まさに現代人を未来の人類へと進化させる行為だと考えられる。自分は先が長くないと思うが、未来をかいま見たような気がして、嬉しい」
 私もまさに、この訓練は人類を進化させるものだと思っている。K氏は、私の話を聞いていないはずなのだが、訓練を実践してみて、私の考えと同様の感想を持ったわけだ。一年を開く新年会の乾杯の挨拶として、私と同じ思いが、期せずして、受講生の口から語られたことはとても嬉しく、幸先のよいスタートを切らせて頂いたと感謝している。(豊文)