列車事故に思う

 大阪でのセミナーを終えて帰ってきた次の日、すごい列車事故が起こってしまった。前日のセミナーの参加者には、尼崎の人もいたので、つい心配で犠牲者の名前をチェックしてしまった。今のところ、事故にあった人はいないようで、まずは一安心。
 原因はまだはっきりしないが、運転手が速度を出しすぎていたことは確かだ。テレビや新聞の報道からは、オーバーランして遅れた時間を取り戻そうと焦って、安全や乗客の乗り心地などは眼中になくなってしまっていた姿が浮かび上がる。高校時代の友人の話では、とてもまじめな性格。
 確かに処分時の教育の問題があったかも知れないが、パニックに陥りやすい性格だったのではないか。また、問題を起こして処分を受けたのは、勤務中に眠ってしまったためだとか。このような点から推測するに、甘い物が好きだったのではないかと思われてならない。パニックに陥りやすいことや眠りに陥りやすい行動パターンは、甘い物が好きな人に多い典型的なものだからだ。
 製糖業界だけでなく、厚生労働省まで、白砂糖の摂取を勧めている現状では、その摂り過ぎを警戒する若者はきわめて少ないであろう。勝手な推測だが、23 才という年齢から見ても、事故の背景に、このような飲食物からくる行動パターンがあったのではないか。鎮まりを追求している「速読脳開発プログラム」の訓練から見ると、そう思えてならない。
 運転手から事情を聞くことは出来ず、原因もはっきりしない段階だが、このような推測が当たっているとすると、この種の事故はこれからも起こりうるということになる。起こらないことを祈るばかりだ。(豊文)

NY物語:Part 2

 ニューヨークに着いた日、ブロードウェイに出てみて、まず感じたのは皆歩くのが速いことだ。赤信号でも、車が来ていなければ足早に道路を横断するため、速く歩く癖が付いたのだろうか。また、ときどきぶつぶつ独り言を言いながら歩いている人にも出会った。ここの人たちに「速読脳開発プログラム」の訓練をするのは難しいのではないかと一瞬思ったが、よく考えてみると、最近では東京でもこのような状況に出くわすことが少なくない。
 また、観察した限りでは、所得格差は東京より大きいようだった。そのためと思われるが、ゆすりまがいの白タクはいるは、地下鉄の切符売り場でスキあらばたかろうとしている少年はいるはで、うっかり気を許して過ごすことは出来ない。東京の安全はタダではないと、その有り難さを思ってしまった。
 「日本人は、水と安全はタダだと思っている」と言われた時代があったが、それは日本人が思慮が足りないのではなく、よい時代だったのだ。日本では読書力でも二極分化が進みつつあるようだが、それは冨の二極分化につながり、冨の二極分化は、社会の安全性の低下につながっていく。そんな社会にならないよう、当連盟も努力していかねばという思いを新にした。
 一方、エレベーターでボタンを押してドアが閉まらないようにしてあげたりすると、すぐに「サンキュウ」の言葉が、飛んできた。なかなか気持ちのいいマナーだ。本屋さんにも行ってみたが、店員さんの物腰は柔らかく、知的であり、とても落ち着いている。この人たちは、速読脳を開発できそうだと思ってしまった。
 ニューヨークに当連盟の教室を開くことは有り得ないと思いつつ、一方、心のどこかで、NYの人たちに速読脳の開発は可能だろうかという目で見ている自分に気がついた。(豊文)

マイクロデビュー オブ 速読脳 イン NY

 先週の金曜日からニューヨークに出張し、つい先程帰ってきた。CNS(Cognitive Neuroscience Society:直訳すると、認知神経科学学会)の学術大会に参加するためだ。この欄でも、以前書いたと思うが、現在当連盟では、東京大学、日立製作所、東京女子医科大学と一緒に、速読に関する共同研究を進めている。その研究結果の一部を今回のCNSの大会で発表したのだ。
 会場は、ニューヨークの真っ只中、タイムズスクエアにあるマリオットマルキーホテルの大会議場だ。そこに、ついたてが何十も並べられ、そこに、研究内容をまとめた畳の3分の2ほどの大きさのポスターを貼り、興味を持って見にくれた人に説明したり、討論したりする。中心はアメリカ国内の研究だが、海外からも多くの研究者が参加していて、会場内には英語が渦巻いている。
 今回の発表内容は、光トポグラフィという装置を使い、速読時の脳の活動を調べた結果だ。やはり、脳波やMRIを使って調べたときと同じように、心の中での音声化が少なくなっていると考えられる結果が得られた。発表の中心は東京女子医大の先生だが、速読そのものに対する質問が来たときに備えて、私も参加することにしたわけだ。
 準備はしても、速読の内容まで、突っ込んで質問をしてくる人がいるだろうかと思ったりしたが、やはり、いた。速読時の目線の動きを見ると、それまでニコニコしていた顔が真顔になり、どんな訓練をするのかと尋ねてきた。自分も学びたい、日本以外では、どこで教えているのかと質問してきた。残念ながら、東京だけだと言ったら、是非世界の他の国でも教えてほしいとお勧めを頂いた。
 私の拙い英語でも何とか通じたので、研究の一端を担うものとして一応の責任を果たすことが出来、ほっと胸を撫で下ろした。同時に、当連盟の「速読脳開発プログラム」に初めて海外からの評価を頂く機会となったわけで、短い時間の会話だったが、大きな意味を持つ会話であった。(豊文)

新しい生活リズムに訓練時間を!

 ついこの間新年会をやったばかりという気がしていたが、あっという間にもう4月だ。今朝10時からの授業は、担当講師二人。いつものように私もその一人として担当した。
 この時間帯には、常連のCクラス(速読脳の開発段階)の人が、4人いる。その中の一人は、今朝、読む速度が10万字/分レベルに達した。「自宅でも、専門書をどんどん読み進めている。今日はきつかったが、非常に充実している」との所感だ。仕事にも適用できて役立っているという話を聞くのは、講師としてやはり嬉しい。
 夜の授業が終わった。私が仕事をしているところに、「Nさんが10万字/分達成しました」という講師の弾んだ声が飛び込んできた。まだ4月なのに、もう今年度の最優秀賞がほとんど二人決まってしまった。
 そこに、池袋教室から、授業終了の報告が入ってきた。0さんが、8万字/分を超えたという。この時期で8万字/分ということは、年末までには、Oさんもまた10万字/分を超え、最優秀賞を獲得することは間違いない。
 そういえば、先日10万字を超えた人がもう一人いた。既に、最優秀賞4人が確実というわけだ。もちろん、優秀賞レベルもたくさん控えている。今年は、すごい年になりそうだ。
 この4人に共通することは、何かと考えてみた。年齢は40〜50代で、働き盛りの男性。4人とも共通して、文字通り超多忙だ。にも拘わらず、これまた共通して、よく自宅で練習をしている。つまり、自宅での練習計画を立て、実行しているということが、共通しているというわけだ。
 4月からは、新年度だ。生活のリズムが新しくなった方も多いと思う。是非そのリズムに、忘れずに、訓練の時間を入れることを、この4人の例から学んでほしい。その時間はまさに、自分の能力と人生を変える時間となる。(豊文)