眼を変え、脳を変え、人生を変える

 先日大阪のNさんから、メールを頂きました。教室ではときどき受講生の皆さんから聞く話なのですが、視力が回復してきたという喜びの声でした。
 Nさんは、私と同年代の方で、最初のセミナーを終えたときから、「今までいろいろな能力開発法を試してきたが、やっと本物に出会えた」と喜んでおられたのですが、まず、視力で効果を上げてきたというわけです。やや長いメールですので、その一部を引用して紹介しましょう。
『ところで先日嬉しいことがありましたので、報告させていただきます。
 会社の健康診断で視力が昨年より大幅に向上していました。左が0.7→1.0、右が0.6→1.0でした。もともと左右0.8で眼鏡を製作したのですが、生活習慣が悪いのか視力が低下していました。近年はほぼ4年に一度視力の低下に合わせて眼鏡を新作していました。視力が向上したのは初めての経験でした。
 4月22日にオープニングのセミナーを受講してからわずか50日程度ですが、毎日欠かさずトレーニングをした結果でしょうか。嬉しい限りです。』
 速読眼を作ることは、視覚能力を向上させることですから、視力の向上があって、むしろ当然なのです。当連盟では、視力を低下させる原因や、視力を向上させる方法については、かなり調べもし研究もしてきましたから、「速読脳開発プログラム」は、それらに矛盾がないように作られています。
 しかし、視力回復の専門教室ではありませんから、読書用の眼の開発にポイントを置いた指導しています。ですから、全員が、視力がグングン回復するというわけではありません。たまたま、Nさんのように、毎日熱心に練習すると、その効果が如実に表れるわけです。Nさんは、次のように続けます。
『いずれにしましても、NBSの講習は単に速読の能力を身につけるために軽い気持ちで始めたのですが、その速読のために予想もしていなかった食生活を含む生活習慣、ライフスタイルの大幅な変更をすることになり、そのことが副作用としていろいろと良い結果をもたらしてくれているのはうれしい誤算です。
 このままいくと、良い意味で小生の人生が変わる予感をしています。』
 「眼を変え、脳を変えたとき、人生は変わりますよ」と、説明会でも、オープニングでも説いているのですが、Nさんは、まさにそれを実現しつつあります。講師にとって、本当に嬉しい限りです。
 講師一同、Nさんに続く人を一人でも多く輩出すべく、気持ちを新にして頑張ろうと思った次第です。(豊文)

沢庵和尚からのメッセージ

 この日曜日は、久し振りに東京で、集中セミナーを担当した。私が担当するのは初めてだったり、久し振りの男性ばかりの11名。授業前にカルテを見てみると、真面目な人ばかり。
 もちろん、うちの教室に不真面目な人は一人もいないのだが、マジメ過ぎる人はときどきいる。マジメ過ぎると、一所懸命に集中しようとして、どんどん緊張していったり、少しでもうまくできないと、自分を全否定してしまったりすることがままある。結局、自分で自分を苦しい状態に追い込んで、浮かび上がれなくなってしまう。
 講師としては、そのパターンに陥るのを何とか防がなくてはならない。そこで開始時にメッセージを出すことにした。「真面目にやりすぎないこと。気楽にただ見ていけばできるのに、テイクオフに入ろうとテクニックに走って、パニックに陥らないように」と。
 このようにして始めたセミナーは、順調に推移して、ほとんどの人が訓練を一歩進めることができた(その後練習していることを祈るばかり)。なかでも、とてもよい訓練ができたMさんから、月曜日にメールが届いた。Mさん曰く、3週間前に沢庵和尚の「不動智神妙録」を読んで気付いたことがあったのだそうだ。
 一部引用させていただくと、
『その中に、「初心者は何もわからないから何事にも素直に反応する。ところが色々と教えられるに従って、あれやこれやと気にかかるようになり、かえって身のこなしも不自由になる。しかし、長い年月稽古を積んでいくと、ついには自然に、何も知らなかった初心のときのように無心の状態でいられるようになる」という一説がありました。
 これは正にそのときの私の「不自由な」状況そのものでしたし、かつて挫折したゴルフもこんな感じでした(ゴルフは結局諦めたままですが)。それから、とにかく続けていればいつかは何とかなるだろう、というような気分になり、自習も気楽にできるようになりました(勿論、丹田呼吸を続けていた効果も同時に現れたのだと思います)。』
 このような心境の時に、セミナーの冒頭で私の話があったことで、Mさんは、やるべきことがすっかり腑に落ちて、よい練習ができたとのことだった。まさに、一生懸命練習しているMさんに、400年の時を越えて、沢庵和尚がプレゼントしてくれたメッセージだ。是非ほかの受講生の皆さんも、沢庵和尚からのメッセージを味わってほしい。テイクオフの壁を破れる人は多いはずだ。Mさんに、感謝!!(豊文)

心の中を整理しよう

 昨年の暮れから訓練を始めた受講生がいます。大変集中力のある方で、読書速度は順調に伸びてきているのですが、超多忙なこともあり、一週間に一度教室に来るだけで、自宅での練習は、余りできないままできています。本人は、半年で1万字/分ぐらいまで持っていきたいという心づもりだったらしいのですが、それは、今の多忙さでは、やはり難しいものがあります。
 前回受講に来たとき「先生、半年ぐらいで何とかなるかと思っていましたが、無理だと分かったので、じっくり取り組むことにしました。今後は2週間に一度通ってくることにします」とおっしゃるので、私も「その方がいいと思います」と、賛成の返事をして、いつも通り訓練に入りました。
 ところが訓練が今までと違うのです。今までは、焦りがあり、鎮まり切れない訓練だったのですが、ぐっと落ち着いています。姿勢も、前傾になったりして崩れがちだったのですが、肩の力が抜け、悠然と構えています。この変化には、私も唖然としました。
 それまでの授業で、鎮まりも姿勢も少しずつ良くなってきていたのですが、半年で仕上げようとする焦りがなくなって、頭では分かっていた「焦りを捨てる」ということが、腑に落ちたのでしょう。訓練の質は飛躍しています。本人も、「今日は落ち着いてできた」と言っていました。
 ちょっとした気持ちの変化で、これだけ訓練が変わるのです。理解していることを自分の行動に移すために、自分の意思を明確にすることの重要さを教えてもらいました。ぜひ、受講生の皆さんは、今一度、今取り組んでいる訓練はどのようにやるべきものなのかを整理し、そして自分はどのような意思や意図をもって訓練しているのかを、振り返ってみていただければと思います。
 まだ入会されていない方は、今取り組んでいる仕事や学習で、同じことをしてみてください。きっと、その仕事や学習に取り組む落ち着きと集中が向上するはずです。
 皆さんの一層の鎮まりと集中を祈ります。(豊文)

思考速度が変わる

 説明会などで、専門書も速く読めますかと聞かれることがある。速く読めますよと答えるのだが、専門書の読み方にはいろいろあり、それによって速度もいろいろだ。
 何が書いているのか理解していくというのであれば、一般書と変わらないが、内容をよく考え、記憶していくとなると、時間はかかる。それは、理解速度だけでなく、思考速度、記憶速度が速くならないと、読むのも速くならないからだ。
 先週の授業で、Aさんが10万字/分を達成した。彼の職業は、医師。専門知識が、命に関わるだけに、正確に理解し、且つ記憶することが要求される。普通の人であれば、何度も繰り返し読んで、正確に理解し記憶することになる。
 彼の訓練所感にこう書いてあった。「今、専門書の本を半日で120〜130ページも読める(学生時代は、半分以下だった)のは、本当に嬉しい。また、乾いたスポンジに水がしみ込むようにスーと一回で理解できる。本当にすごいと思う」と。
 口頭でも「(この訓練で能力が)本当に変わるんですね。驚いてます」と感激して話してくれた。訓練を始めて、ちょうど2年が過ぎている。この間、忙しかったり体調を崩したりしたとき以外は、ほぼ毎日1時間の訓練を実行してきた。その結果の言葉だ。
 「もっと伸びると思うので、倦まずたゆまず続けていきたい」という言葉で、彼の所感は締めくくられていた。本当に、まだまだ伸びるし、変わっていくはずだ。講師としても、とても嬉しい。彼の益々の精進を陰ながら祈ってやまない。(豊文)

友達が、変わった!

 先日、当教室の受講生A君の友達という方が、説明会にきました。どうして興味を持ったのかを聞いてみると、少し話をしただけで、A君に特別に勧められたわけではないというのです。にもかかわらず、その友達は、わざわざネットで探して説明会にきてくれたのでした。
 その理由を詳しく聞いてみると、「A君が変わっていたから。前は、普通の理系の学生という感じだったのに、久し振りにあったら、姿勢は良くなっているし、本を鞄にたくさん詰め込んでいて、先月は80冊読んだと言っているし、何か人間的なスケールが大きくなっていて、驚いたんです。会社の研修中に居眠りしなかったという話にも、彼の変化を感じました」との答です。
 速読脳が開花し、数万字/分の速度で読めるようになると、その受講生に体験談を書いてもらうことがあります。その体験談のなかには、自分はこのように変わったという話がたくさん出てきます。それは、主観的体験の話ですし、知らない人が読めば、その人が勝手な思いこみの世界に入り込んでいるのではないかと、信じられないような話がたくさん語られます。
 しかし今回は違いました。詳しい話は聞いていないのに、受講生の姿を見て、変わっているのに驚いたわけです。速読脳を開発するということは、その人を心身両面から変えることだと、いつも申し上げているわけですが、それを、我々講師でもなく、受講生本人でもない、まったく別の人が認めてくれたわけです。
 もちろん、その友達は受講を申し込んで帰りました。それも、もちろん嬉しいことでしたが、それ以上に、主観的体験で終わりがちな速読脳開発が客観的変化として認めてもらえたことが、講師としてとても嬉しいことでした。(豊文)