2,000字/分目指して、がんばって〜!

 昨日は、企業研修でA社に出かけてきました。A社で当連盟の「速読脳開発プログラム」を採用してくれたのは、1991年こと。途中バブルがはじけて中断したことはありましたが、実に、17年間続いていることになります。本当に、有り難いことです。
 最初の頃は、合計6日間のセミナーでしたが、今回は、一日集中セミナーです。常時、海外に出張している人が数割いるので、公平性から考えても、長時間の研修は難しいとのことでした。企業の事情も、17年前とは随分違ってきているようです。
 6日間で実施していた頃は、数万字/分で読む人を多く輩出しましたが、今回は、一日だけのセミナーですので、それほどには伸びません。教室の集中セミナーとは異なる特別プログラムで実施して、伸び率にして、平均2.5倍、速度は、1,800字/分超という結果でした。
 もちろん、普通これほどの速さで読める人はいませんから、かなりの速度です。「一日でこれほど伸びるとは驚きだった」「集中力がついた」「明らかに理解する速度が速くなった」などの、感想を頂きました。A社の担当者も参加者の「驚きと喜び」の声を聞いて、「事務局として率直にもうれしく思っております」とのお礼のメールをくれました。
 思えば、「ためしてガッテン」に出演したときは、上記の速度に達するのに、ほぼ2日間を要しました。目的が違いますから、安易な比較はできませんが、訓練方法、指導方法を日々工夫している成果が出ていると言えそうです。私自身、ちょっと嬉しい結果でした。
 セミナーの最後には、1日10分だけでいいですから、訓練を続けて2,000字/分をクリアしましょうと呼びかけて、練習方法を説明してきました。
A社の皆さん、がんばってね〜!(豊文)

目が付いてくる

 2週間前のこの欄で紹介したAさんが、先日のセミナーに受講しに来ました。その後も着実に変化していくことは間違いないことなので、Aさんに会うのを、私自身、大変楽しみにしていたのです。
 そして、やはり結果が出ていました。本当に集中力がついてきました。「見ようとする気持ちに、きちんと目が付いてくるようになった」と本人は述懐していましたが、本当に目がいきいきとして弾力のある動きをするようになってきました。
 また、理解して読むときも、目が付いてきてくれるので、飛ばし読みにならず、きちんと理解して読んでいけるようになったとのことで、読書速度が、一気に2倍近くの値に伸びました。甘い物を完全に断ち切り、体質改善を進めた結果なのですが、予想した以上の成果が出ているように思います。
 私の目から見ても、集中力が身についている人の顔になってきました。エッ、そんな顔ってあるのかって?実は、あるんですよ。最近のはやりの言葉で言えば、オーラが変わるとでもいいましょうか、集中すると、そういうバイブレーションが伝わってくるんです。
 Aさんが、セミナー終了後のお茶会の席で、他の人にアドバイスしていました。「甘い物をやめるなら、完全にやめた方がいいよ。できるだけ減らすというのと完全にやめるというのは、全然違うよ」と。
 本気でトライしている人間の、頭ではなく、体験から出てきた言葉です。説得力のある言葉でした。受講生自身がこんな重みのある言葉を吐くようになると、受講生の間で、伸びの連鎖が始まります。甘い物を断とうと思っている受講生全員に聞かせたい言葉でした。(豊文)

鎮まりの美

 先日の土日は、岡山での速読セミナーでした。岡山でのセミナーは月に1度。毎週、いや週に何回でも受講できる東京と比べれば、やはり良い受講環境とは言えません。そんな不利な環境にありながら、今回は、私にとって懸案だったAさんとBさんの二人が、それぞれの壁を突破してくれました。その意味で印象に残るセミナーとなりました。
 Aさんは広島から来るにもかかわらず、毎月一日、ほとんどコンスタントに通って来ていました。なのに、最初の頃のAさんはなかなか伸びてきません。Aさんは自宅での練習をほとんどしていなかったのです。しかも、照れ屋さんで、私が様子を見ようとすると、毎回訓練を中断してしまいます。これには、私もいささか困りました。
 そんなAさんが目に見えて伸び出したのは、やはり、自宅練習を始めてからでした。なかなか時間の取れない方にお勧めしているトイレでの練習です。その練習で速読の見方がつかめてからは、自宅練習をすることも多くなり、とうとう先日の土曜日に、「速読眼」の課程を卒業したのです。もう私に見られても訓練を中断することはありません。
 一方Bさんは、途中で東京から広島に転勤になってきた方です。東京にいたときは忙しくてあまり自宅練習もできなかったようで、速読の見方もできたと思ったら崩れるということを繰り返していました。しかし昨年の夏のテイクオフセミナーで速読の見方を掴んでからは、食事も変え、毎日しっかり自宅練習をするようになりました。そして懸案だった訓練を一気に突破し、値を大きく伸ばしました。
 AさんとBさんのここに至る過程はそれぞれちがいますが、実は土曜日にははっきりした共通点がありました。それは、鎮まりです。Aさんの集中している表情は、美しさを感じさせるほどでしたし、Bさんも朝から内面の変化を伺わせる静かな美しさを醸し出していました。
 この、鎮まりからにじみ出てくる美しさは、速読の領域に入ったときのひとつの証のように思います。指導していながら、受講生の皆さんの鎮まりの美を見るとき、いつも講師冥利に尽きると思うのです。(豊文)

「めぢから」をつけるには?

 最近「眼力(めぢから)」という言葉をよく見かけるようになりました。かつては耳にしなかった言葉ですが、どうも文脈から判断すると、「めぢから」があると人間関係をスムーズになるとか、もてるとかという使い方をしているようです。
 昔から、「目は口ほどにものを言い」と言うぐらいですから、その通りだと思うのですが、ゲームのようなトレーニングで「めぢから」を養うことができるかどうかは、かなりアヤシイのではないでしょうか。
 本物の「めぢから」を養う訓練を指導している立場からは、ゲームこそ、現代人の「めぢから」を低下させた一因と思うからです。「目は心の窓」という言葉通り、心の状態が目に表れます。「めぢから」をつけて人間関係をよくしようというのであれば、まず心を鍛えるのが本筋だと思います。
 この前の土曜日、大阪セミナーでのこと。今年に入ってから、数年ぶりに訓練を再開したAさんが来ました。甘い物が大好きで、すぐ緊張してしまいがちで、なかなか訓練が進みません。甘い物をなかなかやめられないのが、その原因でした。
 ところが、今回は、訓練が始まったときから、表情が違っています。一言で言えば、落ち着いた、凛々しい顔になっていたのです。「おっ、来たな」と思いました。甘いという言葉は、もともと味覚を表す表現ですが、「甘いマスク(顔)だ」とか、「考えが甘い」というような使われ方もします。実際、甘い物を摂っていると、心身共に甘くなってくるように見えるのです。
 Aさんの表情からは、その甘さが消え、鋭ささえ、にじみ出てていました。本物の「めぢから」がついていたのです。もちろん、訓練は大きく進みました。視覚能力も2倍の速度に、読書速度は1.5倍に伸びました。白砂糖を断って、一月半が過ぎたとのことでした。(豊文)