進歩の年を目指して

 この前の日曜日は、医療機器メーカーのA社での速読研修に行ってきました。会社の将来を担うマネージャークラスの研修です。マネージャーの皆さんだけあって、何となく雰囲気にもゆとりがあり、会場も新しくてきれいな研修施設でしたので、大変気持ちよく、研修を行うことができました。
 訓練前の読書速度も、やはり日本人の平均値を大幅に上回っていましたが、訓練後の速度は、平均して、およそ2.4倍まで伸ばすことができ、これまでの企業研修と同様に、受講生の皆さんから、驚きと感激に満ちた感想をたくさん頂戴しました。
 これまでの企業研修は、横書きでの訓練でしたが、今回は、縦書きで実施しました。
初めての縦書きでの研修ということで、実は、会員の皆さんもまだ見たことのない、新しいフォーマットを使った訓練を工夫して実施しました。これが功を奏したようで、いつもより、初めて読む文章の読書速度の伸びが大きくなりました。
 この新しいフォーマットは、見ていくだけで、左脳だけでなく、右脳も使い始めたと実感できるフォーマットです。我ながら、面白いフォーマットができたなぁと感心しています。今年中には、会員の皆さんの目にも触れることになると思います。どうぞ、楽しみにしていてくださいますよう。
 明日で、8月も終わりです。今年も、もう3分の2が過ぎるわけです。今年は、当教室が始まって27年のなかでも、大変革の年です。まだ、今回の新しいフォーマットのように目に見えていないものもありますが、残り4ヶ月で、それらを形にして、今年を進歩の年にしたいと決意を新たにしているところです。会員の皆さん、お互いに頑張りましょう。(豊文)

危機感を共有して

 先日の土日は、岡山での集中セミナーでした。会場は、いつものサン・クリニックのアイナリーホール。最近のアイナリーホールの活動は大変活発で、それぞれの分野で、名の知られた先生方が訪れて、さまざまな勉強会、講演会、セミナーが行われています。地域を超えた文化センターと言えるほどです。

 土曜日の集中セミナーのあとは、林英臣先生の「大和言葉の人生観」という連続講義の第1回でした。林先生は、日本改新を目指して、日本の各地で、法則史学、大和言葉、東洋思想などを講義しています。岡山では、サン・クリニックの山縣先生の後援で、おそらく20年ぐらい続いているのではないでしょうか。

 林先生の行動の背景には、このままでは日本も人類も滅亡するのではないかという危機感があります。この点では、私も同様ですので、先生の講義には、いつも共感するものがあります。今までも何度か講義を拝聴し、お会いしているのですが、久しぶりに同じ日にセミナーが重なりましたので、ぜひお会いしたいと思って、講義に参加しました。

 終わってからの懇親会にも参加して、久しぶりに親しくお話しする機会を得て、有意義な時間を過ごしました。帰京して、月曜日。林先生のメルマガ(http://blog.mag2.com/m/log/0000149323/)が届いたので読んでみると、私と出会ったことが書いてありました。その一部を引用すると、「この日は、速読の指導者として有名な佐々木豊文氏もご参加。速読教育は、単なる技術の普及に目的があるわけではなく、速読を通じて日本人を甦らせることに目的があるという」云々。

 「有名な」などと持ち上げられると、ちょっと穴にでも入りたい気持ちになりますが、それはともかくとして、いろいろ話した気持ちは理解してもらえたようです。林先生は、松下政経塾の第一期卒業生ということもあり、思想と政治面から日本を変えて、危機を乗り越えようとしています。私は、人間の潜在能力を開発し、人間そのものを変えることで、危機を乗り越え得る人づくりを目指しているわけです。どちらも必要かつ重要なことだと思います。

 今年の暑さは、尋常ではない感じがします。やはり、地球温暖化は着実に進んでいると思います。そんな危機感をヒシヒシと感じる中での、林先生との会話でしたが、さらに本気で、受講生の皆さんの能力開発に力を注がねばならないという気持ちを、いっそう強くさせるものでした。(豊文)

 *林英臣先生のHP

5日間連続セミナーを終えて

 昨日、5日間連続のスペシャル・テイクオフ・セミナーを終えました。全員最後まで一人も欠けることなく、また講師の私も倒れることなく(5日間ともなると結構体力がいるのです!)、無事終了できたことに感謝し、安堵しているところです。
 5日間連続セミナーは、以前からぜひ実行してみたいセミナーでしたので、今回開催できたことを大変嬉しく思っています。しかし、実際にやってみると、予期できていた面と、予期できていなかった面がありました。速読眼、速読脳を開発して行くための基礎をしっかり伝えることができ、また体感としても、速読の見方をかなり掴んで頂けたというのは、予期していたことでした。
 全く予期していなかったことは、両眼視に問題を持つ方が多かったことです。しかし、よく考えてみると、5日間も時間を取り、費用をかけて参加されるわけですから、それなりに大きな問題を感じていなければ参加しないはずです。今回は、両眼視に問題を持っていた方が予想以上に多く、その多さにちょっと驚きました。
 今回は、オープニングの授業から続けて5日間セミナーを受講するというセットで申し込んで参加した方が多かったわけですが、ふたをあけてみて、初めてこの問題に気付くことになりました。次回は、事前にチェックして対応策をとっておく必要があると思った次第です。
 食生活に問題のある人も多くおりました。これは、予想されたことでした。そのような方には、「今から食生活に気をつけていけば、後半でいい訓練ができてきます」と、開始時に予告して始めました。果たして、その通り4日目5日目でよい訓練ができてきましたが、その時点では残り時間が短かく、私が期待する訓練レベルまでは達することができませんでした。この点についても、次回は何らかの対応策を取ろうと思います。
 もちろん、期待したレベルに達して、次は、限界挑戦コースに参加したいという方もおりました。総じて、5日間やればここまで伸ばすことができるということに確証を持てたと同時に、事前準備の必要性を痛感したセミナーでもありました。次回は、全員に期待以上の結果を出せるよう、事前のチェックと準備を十分に工夫して実施したいと思った次第です。(豊文)

本気で伸ばす

 「改革に追いつく不況無し」なんて、いかにも経営者らしい言葉から書き始めてみました。経営者なんて、私には似合わないと言われそうですが、教育と研究だけでなく、経営も私の大事な仕事なのです。どんな素晴らしいものでも、社会的に存続できなかったら、社会に貢献できないですからね。
 と言っても、当教室は、受講生の皆さんにどんどん伸びて「速読脳」を開発して頂くことを目的として存在しているわけですから、それをより多くの人に実現できるように経営することに尽きます。ですから、経営と言っても、人・金・物の動きを考えるだけでなく、訓練プログラムの内容や、受講システム、指導システムの改善、工夫が、その重要なポイントとして入ってきます。
 これらのどこをどのように改善、工夫するかという問題は、いつも私の頭の片隅にあるわけですが、この度、久しぶりに大きな改革を実行します。ようやくその目処が立ちました。それは、今まで郵送したり、次回の受講時にお返ししていた記録用紙を、その時間の終了時にお返しするようにするという改革です。聞けば簡単なことのように思うかも知れませんが、以前何度もトライしたけど、できなかったことです。それがようやく実現できるようになったのです。
 これで、受講生の皆さんにとっては、訓練上の課題、その課題を克服するために為すべきことがより明確になるはずですし、講師にとっても、授業後の処理に費やす時間が大幅に短縮されます。当教室の授業システムの問題点が、克服されたと言っても過言ではありません。まだ試しの段階ですので、全面的にこのようなシステムを取れるようになるためにはもう少し時間がかかりますが、手応えは上々です。
 これからも「本気で来てくださっている受講生の皆さんを、本気で伸ばす」体制づくりを、大いに進めていくつもりですので、どうぞご期待ください。(豊文)

常識を超える

 昨日、久しぶりにオープニングの授業を担当しました。受講したうちのお一人は、受講後の感想に、「速読がこんなに奥の深いものとは知らなかった」と書いてありました。日本の国を代表して外国と折衝する仕事もしたことのある方の感想です。もちろん、一般の速読についてではなく、「速読脳開発プログラム」についての感想です。
 実は、このような感想を受講生の皆さんから時々聞きます。縦書きの本を、目が横に動くほど高速で読めるようになるわけですから、ちょっと常識を超えています。つまり、そのようなことができないとしている「常識」が間違っているわけです。ですから、そんな読み方ができるという事実を解明し、誰でもそれができるような訓練プログラムを創り上げる過程は、どの常識が間違っていて、どのように考えるのが正しいのかを見極める作業の連続でした。
 このような常識を超える取り組みは、プログラムを説明し、実施する側にもちろん必要ですが、実は、プログラムを実際に訓練として実行する側、つまり受講生の皆さんにも必要なのです。
 たとえば、長年学校で学んできた私たちは、「机に向かって学ぶということは、黒板に書かれたことをノートに写し、新しい知識を覚え、思考すること」という常識を持っています。体も脳もそのように反応してしまうと言った方がいいかも知れません。しかし、このプログラムでは、違います。「自分を観察し、感覚を感じ取り、その感覚を拠り所にして行動すること」が、やるべきことです。
また、「速く読もうとするなら、目を速く動かせ」という常識があります。もちろん、これは深く考えて得られた常識ではなく、どうしたらいいのか分からないので、短絡的にそのような行動をしてしまうという常識です。速く読もうとしたとき、すぐに直接コントロールできる器官は、目しかありませんから、つい眼球を速く動かしてしまうという行動パターンを認めてできた常識と言えるでしょう。
 しかし、よく考えれば、「速く読もうとするなら、速く正しく理解することが必要である」ことは容易に納得できるはずです。速く正しく理解するためには、文字を速くかつ順に飛ばさずに読み取っていかなければなりません。つまり、すばやく「読み取る」という行動に集中することが、やるべきことであるわけです。
 このように、自分で当たり前としていた常識や行動パターンを超えて、新しい行動パターンを作り上げることが必要なわけですが、それは、自分の心癖、思考パターンにも及びます。つまり、怒りや悲しみ、自信のなさ、何でも他人と比較する思考パターン、助言を叱られていると受け取る思考パターンなどを、超えていかなければなりません。「目は心の窓」ですから、これらの心癖や思考パターンは、そのまま目に表れてしまうのです。
 この点が、「速読脳開発プログラム」の修行的な面です。宗教的な修行ではありませんから、教室でその完成を追求することはしませんが、自分を内面から変える気持ちがないと、訓練は進まなくなってしまいます。逆に言えば、速読眼や速読脳の開発の進度は、自分の内面的改善を知るバロメーターでもあるわけです。
 訓練に伸び悩んだり、中断している方は、「速読脳開発プログラム」がこのような内容を持つものであることを再度思い出し、講師のアドバイスを理解し、訓練の質の向上を図ってほしいと思う次第です。(豊文)