明年の開花と収穫を目指そう

 先日の日曜、月曜とテイクオフセミナーを担当しました。今回のテイクオフセミナー
だけではないのですが、最近セミナーで感じるのは、「二分化」です。依然として、
身体作りと並行して訓練を進めなければ、とお見受けする人は多いのですが、一時期
よりも、身体に問題がなく最初から伸びてくる方が増えてきたように感じます。
 世の中では、経済格差が大きくなっていると言われていますが、当教室に入会して
くる人を見ていて、健康や体力、能力も二分化してきているのではないかと思います。
ひょっとしたら、「身体が資本」と言うぐらいですから、経済的な二分化の前に、健
康や体力の二分化が起きていて、その結果として、能力の二分化が生じ、さらに経済
的二分化が生じてきたのではないかと思えます。
 このように考えると、当教室のやっていることが、一層明確に見えてきます。つま
り、健康と体力を強化し、能力を開発し、結果として、経済的にもより豊かになると
いう、逆の循環に導くというのが、「NBS日本速読教育連盟」と「シルバ・メソッド
おもいかね」で、やっていることです。
 当教室の今年一年を振り返ってみると、この一年で、受講生の皆さんをこのプラス
の循環に導く力が、大きく向上したように思います。というのは、健康や体力を減退
させている原因は以前から分かっていましたが、それが、どのようなメカニズムで能
力の減退に結びついているのかが、一層よく見えてきたからです。
 そのお陰で、根本原因を抑えるだけでなく、対症療法的な対処法もアドバイスでき
るようになってきました。このことは大変嬉しいことです。受講生の皆さんにとって
も、多少問題があったとしても、アドバイスを実行していくだけで、その問題を解決
し、プラスの循環に持って行けるわけですから、大変喜ばしいことと思います。
 ところが、実は、先ほど授業を終えて帰る受講生の一人と話をしておりましたら、
折角のアドバイスが心に届いていないことが判明しました。気が浮いていると、折角
聞いたことも右耳から左耳へと抜けていってしまうのです。ここに、さらにもうひと
つの課題があるわけです。
 それは、心です。すべて心から始まるのですから、心のあり方、持ち方が重要なの
です。このことについては、これまでシルバ・メソッドで対処してきました。しかし
来年からは、速読訓練を、Mind(心)ーBody&Brain(健康・身体/脳)ーEye(目・視覚)の流れの中で進めていくMBE速読セミナーでも、対処していきます。
 今年は、こんな新しいことの種まきを随分したように思います。受講生の皆さんと
一緒に、来年の開花と収穫を楽しみたいと思っているところです。なお、MBE速読
セミナーの初回開催は、1月5・6日です。まだ席に余裕がありますから、緊張する・
気が上がってしまう・集中できない・落ち着かないなどという方は、ぜひご参加くだ
さい。
本年も、ご愛読くださいまして、有り難うございました。(豊文)

ご縁

今年も、残すところ10日。教室は、これから冬休みのいろいろな集中セミナーが始まります。その準備は勿論しなければならないのですが、来年に行おうとしている企画の準備も必要です。実は、来年ぜひ実現したいと思っている企画のひとつに、座禅断食があります。
 座禅断食と言っても、ピンと来ないと思います。言葉通り、座禅しながら行う断食なのですが、3日間の断食で、宿便を洗い出すことができるという、なかなか優れた体質改善法です。宿便が出ると、身体もより健康になりますが、頭も冴えてきます。ですから密教系の修行や修験道などでは、昔から断食が必ず行われてきたわけです。まさに、心身の能力開発法と言えるものです。
 今年は、私を含め、紹介した講師や受講生合わせて10人余りの人が体験してきました。実際に体験してみて、その素晴らしさがよく分かりましたので、来年は、当教室でもぜひ実施したいと考え、少し前から、座禅断食を実施できる会場を探していました。しかし、いろいろな条件があるため、普通の研修施設は使えません。民宿で、できるところを探しましたが、食事無しでは宿のもうけにならないせいか、婉曲に断っているような返事をしてきます。
 けど、今日、見つかりました。今まで探していた地域よりも近く、しかも馴染みのある地域に見つかりました。社名「オモイガネ」の由来の「八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)」は、智恵と深い思慮の神様ですが、そう知られた神様でもなく、祀っている神社もそう多くはありません。ところが、今日問い合わせた宿のご主人は、当社の社名を見て、「その神様なら、すぐ近くの神社に祀っています」と言うのです。
 早速、座禅断食に使えるかどうか、宿を見せてもらいにいったのですが、まず、宿のご主人が、まずその神社を案内する準備をしてくれていました。こうなると、お互いに理解はトントン拍子です。座禅断食に必要なことを丁寧に聞いてくださり、対応できるかどうかをよく説明してくれました。
 今回見に行った宿は、決して近代的な建物ではありませんが、場の雰囲気はなかなか良いと感じました。ご主人は神主の資格も持っておられ、潜在能力開発という未知の分野を受け入れる心の広さがあるようにお見受けしました。婉曲的に断っているような返事をする宿は、見に行くときの交通さえ、スムーズではありませんでしたが、今回は、すべてがスムーズで気持ちよく進みました。
 詳細ははっきりしてから発表しますが、これで、座禅断食会を実施する目処が立ちました。「八意思兼神」のお導きかと思えるほど、ご縁を感じた今日の出会いでした。乞う、ご期待!(豊文)

いつものぼやき

 最近、講師の間で鼻炎が話題になっています。いえいえ、寒くなって風邪を引いている受講生が多くなったという話ではありません。受講生本人だけでなく、友だちはほとんどそうだとか、兄弟が全員鼻炎だとかという話で、とにかく鼻炎の人が多いのです。考えると、花粉症は鼻炎の症状を伴いますから、年中、花粉の時期ほどひどくなくても、鼻炎が潜伏して続いているということなのでしょう。
 花粉症というと問題視しますが、鼻炎ですと、大したことはないと考えがちです。確かに、花粉症と比べると症状の激しさは違うかも知れませんが、その被害は絶大なものがあることを知らなければなりません。なんて見栄を切っても、こんなことを言うのは、きっとこの教室ぐらいのものでしょう。
 「赤信号、みんなで渡ればこわくない」という言葉がありますが、周囲の多くの人がそうだと、その異常さに気が付かないのだと思います。花粉症に至っては、天気用法と一緒に花粉情報を出して、花粉が多くなったら花粉症になるのが当たり前という考えを蔓延させているのですから、国を挙げて異常になっているとしか言いようがありません。
 けど、私たち講師が観察していると、鼻づまりがあると、気が鎮まらないのです。目の動きも、ぎこちないのです。気が上がると、心身共に緊張するし、視野が狭くもなります。これは、「速読脳」の開発訓練には、すごいハンディですよね。
 なぜかって?鼻は、外気が通ることで、脳の冷却装置として働いているんです。ですから、鼻炎で鼻づまりになったら、夏の暑いときに、クーラーが壊れたようなものなのです。集中できないどころか、頭がボーッとしてきて、勉強や仕事が進みませんよね。
 私は、いつも思うんです。この損害は、金額にしたらいくらの損失になるのだろうか、この責任はいったい誰が取るのだろうかと。けど、みんながそうだから異常だとは思っていない、原因があるとも思っていない、だから訴える人もいない。「原因は花粉やほこりだ、花粉が存在するから悪い」などと思っているとなると、この国は救われません。
 原因?あるんですよ。絶妙シリーズの2冊の拙著にも書いておきました。アドバイスにしたがって食生活の改善をしてくれた人は、鼻づまりが軽減して、集中できるようになります。訓練も進んできます。食べ物は、本来、命を養うためにあるということを忘れてはいけないですよね。早く、異常に気付かないと‥‥。(豊文)

「量」より「質」!?

 この「速読脳開発プログラム」のトレーニングは、なかなか難しいと思われがちです。この教室物語を今読んでいる皆さんの中にも、苦労している方がいるかも知れません。けど、一方で、ぐんぐん伸びてくる方もいるのです。いったい何が違うのでしょうか?
 先月入会した方のなかにも、訓練がどんどん進んでいる方がいます。私がオープニングとそれに続く集中セミナーの授業を担当したのですが、話したことを、そのまま理解してくれます。訓練も、説明した通りにやろうとしてくれます。もちろん、すぐその訓練が完成するわけではないのですが、説明したことをよく理解して、そのまま実行してくれますから、ひとつの訓練が合格ラインに達するまでに、あまり時間がかからないのです。
 その次の集中セミナーを担当した講師も、「とても落ち着いているので、訓練がどんどん進む」と、目を見張っておりました。ここまで読んで、「落着きね。ウン、落着きが大切なのは分かっている。けど、どうすれば落ち着くことができるの?」と、思った方もいるのではないでしょうか?今日はそのヒントを差し上げたいと思います。
 先日の大阪集中セミナーにAさんが参加しました。ここ数ヶ月、自宅練習があまりできなかったこともあって、一進一退を繰り返していた方です。先月いらしたときに、とにかく自宅練習をすること、見方が粗いので、緻密な見方にする必要があることを、アドバイスしました。そして、今月のセミナーで、グンと伸びました。
 朝、Aさんに声をかけると、明るい声で「練習してきました」と答えてくれました。自宅練習ができなかった時は、自分自身に不満の思いがありますから、どうしても、朝からさわやかに、明るくというわけにいかないものです。しかし、Aさんの声は、明るく、さわやかでした。
 「どのくらい練習できましたか?」と質問すると、「丁寧にやってきました」と答えてきました。私の質問の答えになっていないのですが、今日はいい線行けるかもしれないと思いました。というのは、私が訓練の量を尋ねたのに、Aさんは「訓練の質」について答えて来たからです。訓練の量も大事ですが、質を良くすることはもっと大事です。それがうまくできたことを、まっさきに報告したかったのだと思ったのです。
 今日のヒントは、この点です。「訓練の質」を大切にすること、そして、落ち着くためには、丁寧にやることを心掛けること、です。「そんなことは分かっている!」と言わずに、今一度、訓練を振り返ってみてはいかがでしょうか。(豊文)