事件、発生!

この教室物語では、楽しいお話をしたいと思うのですが、当教室も人間社会のひと
つですので、問題が起こることもあります。今回は、敢えてその問題をレポートしたいと思います。
 先日の講師会議で、集中セミナーの途中で受講生のAさんが帰ってしまわれたとの報告がありました。講師の指導が至らなかったのか、プログラム自体の問題なのか、折角「速読脳」を開発しようといらしている受講生の気持ちをくじくようなことがあっては、大変申し訳ないことです。教室としては、大事件です。
 集中セミナーの途中で帰ってしまわれたというのは、今回が初めてのように思いま
すが、授業中に、泣きが入ってしまうことは、まれですが、あります。頭で分かっていても、思うようにできないというのはつらいことです。私たち講師も同じ訓練を体験していますから、受講生のつらい気持ちはよく分かります。
 知識を教えるだけの教室であれば、授業で泣きが入ることはまずないはずです。け
ど、学校の勉強でも、真剣に取り組んだのに試験の成績が悪かったり、一生懸命考え
たのに理解できなかったりしたときは、泣きが入ることがあります。スポーツや武道の世界でも、物作りの世界でも、真剣に自分の限界に挑戦しているときは、涙することがあります。「速読脳」の開発も、真剣勝負だとつくづく思います。
 特に、この訓練では、「目は心の窓」ですから、テクニック的に目を操作すること
はできません。自分の心に目を向け、心から操作しないと目は思うようについてきて
くれません。肉体的にも、肝臓と腎臓が最も見る機能に関係していますから、健康面
もコントロールしなくてはなりません。したがって、知識だけ学ぶだけではない、心身両面を鍛える内容になっています。
 それだけに、「速読脳」ができてきたときは、心身が一新して、人生をが変わったと言えるほどの出来事になります。しかし、発揮できる能力と精神面とは、バランスしていますから、高い能力を発揮できるようになるには、精神的にも強くならなければならないわけです。面白い訓練ですが、人によっては、乗り越えなければならない壁が少し高く、泣きが入ることもあるわけです。
 今回は、Aさんに電話しました。そして、相互にいくつかの気持ちの行き違いや講師の説明不足があったことが分かりました。Aさんのお話から、お互いに改善すべき点も見えてきました。Aさんは、家に帰って練習してみたら、講師の説明が理解できてきて、一生懸命練習しているとも話してくれました。何とか、一件落着と、胸を撫で下ろした次第です。
「速読脳」は、講師と受講生が相互の信頼の下に、共に努力し、お互いに協力して
開発できる能力です。今回のようなことが起こってしまったことを、深く反省するとともに、誤解のないよう分かりやすく説明し、指導していかなければならないと、改めて思った次第です。(豊文)

日々、是れ好日!

 今日は、企業対象に開催している一日セミナーの受講生から電話があり、本講座で本格的に始めたいとのことで、説明会に参加してくれました。価値を理解して続けたいと思ってい頂けたのは、嬉しい限りです。
 夜の授業では、前回Bクラス卒業直前だったAさんが、安定した見方で、開始時測定で、卒業を果たしました。これまた、講師として、嬉しい限りです。Aさんには、簡単にスピーチをしてもらいましたが、そのせいか、今日の授業では、今までテイクオフの見方がつかめなかった方が、どんどんつかめてきました。有り難いことです。
 Aさんの後進へのアドバイスは、「教室で勧めていることを素直にやること」(ちょっと、面映ゆい!)とのことでした。受講生の皆さんに信頼して頂けることは、講師としても、また教室を運営する者としても、嬉しいことです。そんなこんなで、今日もよい一日でした。
 ところで、Aさんは、今年に入ってから特によく伸びてきたのですが、その理由として、「肚を決めた」ことを上げていました。昨年も、速読訓練の優先順位は上の方だったそうですが、今年からは、優先順位を一番にしたとのことでした。この「肚決め」つまり決断は、確かに伸びをグンと早めます。
 いや、何事でも、ある能力を身につけようと思ったら、肚を決めなくては身につかないと思うのです。ましてや、「速読脳開発プログラム」においては、肚が決まらないと、見方がフラフラして安定しないわけですから、殊に重要です。
「エッ?肚を決めるって、ナニ?私だって、本気で取り組もうと思ってますヨ」
「そうだけど、頭で本気に取り組もうと考えているのと、ちょっと違うんですよ」「エッ、頭で考えなきゃ、どこで考えるんですか?」
「肚だよ」
「脳は頭の中ですよ。肚なんて、ワカンナイ!」
なんて、心の中で会話している方はいませんか?
 けど、そんな方も大丈夫!「本気で取り組む」と考えるだけでなく、行動にしていけばいいのです。「本気で取り組む」を行動に移したとき、自然に肚が決まることになります。今日の授業でも肚を決めて見始めた人がいました。肚が決まると、表情が変わるんですよ。人間って、面白いですね。今日も好い日でした。感謝!(豊文)

早く重りを捨てて、TAKE OFFしよう!

 先日、講師から次のような授業の報告メールが届きました。
 【日曜日に出席したAさんが、とても嬉しい事を言っていました。
「佐々木先生を信じ、乳製品、甘いものを止め、鼻洗浄を毎日したら、
 1、日常で眠くならなくなった。
 2、特に運動していないのに、体が締まって来て、腹筋が見えて来た(筋肉の割れ目ができてきた)嬉しい!
 3、世の中、常識と思われていることが正しいとは限らない事を知り、物事を客観的に見れるようになった。
先生を信じてこれだけ(体に)変化が出たんだから、やっていけば速読もできるようになると思う。焦らず続けたい」とのことでした。とても元気で輝いていました。】
 私自身、この頃、授業をしていて思うのですが、受講生の皆さんの伸びが良くなってきたように感じます。基本的に教えている訓練の内容が変わったわけではないのですが、受講生の皆さんに教えている内容を具体的行動として実行してもらえるように、力を入れてきた効果が出てきたものと思います。
 たとえば、「訓練の様子から見て、Bさんの白砂糖を摂っているはずだ」という場合があります。けど、Bさんに質問して、「いいえ、摂っていません」という答えが返ってくれば、以前は、「本当かな?」と思いながらも、それ以上は突っ込みませんでした。けど、「本気to本気」改革以降は、さらに具体的な食品名をあげて質問します。
 そうすると、「少しぐらいはいいと思っていました」「食べ物がそんなに大切だとは思っていませんでした」とか、「アイスクリームは甘いものに入るとは思っていませんでした」というような答が結構返ってくるのです。講師の説明を理解してもらえていなかったわけです。コミュニケーションの大切さは誰でも知っていることなのですが、実際に「真意が伝えること」「真意を理解すること」というのは、本当に難しいことだと実感します。
 上述のAさんの言うように、私たちは常識に囚われがちです。さらに、自分自身の常識つまり思い込みもあります。今日の授業でも、お腹の弱いのを指摘したら、「私は、幼い時からこうなんです。ですから、おかしいとは思っていませんでした」という答が返ってきました。これも、納得します。幼い時からそうであれば、それはその人にとってそれ以外の体験は記憶にないわけですから、改善すべき問題点とは思えないわけです。けど、それがまさに改善すべき点なわけです。
 このように、問題が明らかになれば、解決方法はいろいろあります。ですから、あとは、解決方法を実行しさえすれば、訓練を軌道に乗せることができるわけです。
 受講生の皆さん、少しでも気になっているることがありましたら、遠慮なく講師に質問してください。あるいは、私または教室宛メールをくださっても結構です。重い砂袋は早く捨てて、離陸(TAKE OFF)しましょう。(豊文)

キャンディ

 先日、東京で3日間セミナーを担当しました。初めての方ばかりで、皆とても熱心に受講してくれました。私の本も買ってくれましたし、きっと、訓練の仕方も私の伝えようとしていることも、しっかり理解してくれたに違いないと思いました。その結果です。最後の個別アドバイスのとき、一人の男性の方が、「これ、とてもおいしいんです」と言って、キャンディをくれました。感謝の気持ちがこもっているのは、十分に感じ取ることができましたが、一瞬、言葉を失いそうでした。
 教室で教えていると、「正確に伝える」ということが、なかなか難しいものだと感じることがあります。授業ですから、たとえば、私が説明をして、受講している皆さんにはそれを行動に移してもらうわけですが、聞いているようで、聞いていないと思われることが時々あります。たとえば、「右上から始めます」と私が言っても、左上をじっと見ている人がいます。「測定では、指は使いません」と説明して始めたのに、指を使い続けて気付かない人もいます。
 このような間違いは、すぐに分かるので、修正することができるのですが、よくお話しする食生活上の注意などの説明では、どの程度分かってもらえたのかチェックすることができません。講師としては、できるだけ分かってもらえるようにと具体的に説明しているつもりなのですが、どの程度、実践に結びつけてもらえているか、かなり心配です。
 理解してもらうのが難しいことのひとつの理由は、習慣でやっていることを変えるのはかなり難しいということです。これは、私自身についても感じることですから、よく分かります。特に、今まで習慣的にやっていることであったり、友人知人の多くがやっていることであったりすると、頭で分かったつもりでも、実際には、なかなか腑に落ちないものです。
 以前「甘いものは食べていません」という方で、よく聞いてみると毎日アイスクリームを食べていたということがおりました。毎日、食事代わりに食べていた菓子パンが、甘いものに分類されるまでに、大分時間がかかった方もおりました。私たちの行動も判断も、潜在意識が支配していますから、新しい知識で行動や判断できるようになるためには、繰り返しと時間が必要なのです。それは、納得できます。
 しかし最近、もうひとつ心配な理由があります。自分で学びたくて参加したセミナーであるにもかかわらず、心がセミナーにはないような方が時々いらっしゃるのです。「心そこにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず」という古人の言葉がありますが、本当にそういう状態の方がいらっしゃるのです。集中力の欠如ということもできるのですが、自分の考えをひとつのことに絞ることができず、あちこちに、意識が分散している様子です。
 もちろん、修行した人でもない限り、誰でも意識は分散するわけで、分散することは納得できるのですが、最近、その意識の分散があるレベルを超えているのではないかと思われる方が増えているような気がするのです。最近よくボケが話題になりますが、ボケまでいかなくても、理解力そのものが意識の分散と関係していますから、それによって、習得の速さが影響を受けるのです。当教室では、それにも対処できる脳力開発を指導しているつもりなのですが、まず、キャンディは控えて頂かないと・・・。(豊文)