二人三脚

昨日で、2009年のセミナーがすべて終わりました。
速読、シルバ・メソッド、坐禅断食と、2度ほど本の執筆のために抜けましたが、土日と祭日のほとんどを集中セミナーに費やしましたので、年間100日以上セミナーをしていたと思います。その他、ウィークデイの授業を150回ぐらいは担当したはず。
参加してくださいました皆さん、応援してくださった皆さん、この教室物語を読んでくださった皆さん、皆様のお陰で、今年も無事終了しました。有り難うございました。心から御礼申し上げます。
私自身、今年はスケジュール的に、これまでで一番ハードな一年でした。坐禅断食で丈夫になったお陰で、このスケジュールをこなせたと思っています。若干、身体を古傷が活性化(?)したりしましたが、それも仕事をしながら、ほぼ克服できました。この一年を振り返りながら、来年は、さらに充実した年にしたいと思っているところです。
ところで、「昨日の結果はどうだった?」って。
力を出し切れないのであと一日やりたいという方もおりましたが、ほぼ狙ったレベルまで伸ばすことができました。めくりを特訓した3人のうち、2人が10万字/分を達成できました。あとの一人も、テキストの測定では10万字/分に届きませんでしたが、実際の本での読書速度は、10万字/分に達した人以上のレベルです。10万字/分は時間の問題と言っていいでしょう。
もちろん、この結果は、これまでの本人の努力の積み重ねの賜物です。いくら私がページめくりを上手に指導したとしても、本人に理解力の力がついていなければ、伸びはしません。ですから、この結果は、本人と、これまで担当してきた私以外の講師たちも含めた講師と、まさに二人三脚のがんばりの結果です。
そのほか、この5日間で、フォーマットを訓練していたレベルから、第三視覚のテイクオフまで進んだり、ようやく鎮まりを掴んで、フォーマットから第二読書まで進んだりした人が出ました。まさに、連続集中セミナーならではの結果を出せたと思っています。
一昨日、かつて最優秀賞を取ったTさんと話をしました。彼は、「この訓練で大切なのは、まず自分自身を信じ、講師を信じることだよね」と、言っていました。本当に、そうだと思います。
自分が本来持っている力を信じて練習することで力が伸びるわけですし、講師をアドバイスを信じて受け入れてもらうことで、私たちもまた講師たり得るわけです。本当に、二人三脚の訓練だと思います。
来年もまた、一層信頼してもらえる講師になれるよう努力したいと思います。同時にまた、皆さん自身が自分自身の力を信じることができるように、アドバイスしていきたいと思います。
何とぞ、明年もよろしくお願い申し上げます。
一年間、有り難うございました。
(豊文)

無言の会話

今日は、いよいよ冬期連続集中セミナーの5日目。この5日間を、全部出席している方が6名います。その中には、高校生のE君も入っています。それぞれ、自分の壁を破り、訓練段階を進めています。訓練の質、つまり鎮まりや集中が深くなることが、連続受講の最大の効果だと思います。
実は、今は基本訓練の途中です。きっと、最後には、新たに10万字/分を達成する人が出てくるはず。それが、1人になるか、2人になるか、楽しみにしているところです。
というのは、昨日、3人にめくりの特訓をしたのです。Hさんがまず、良いめくりを掴めました。めくりが楽にできるようになると、読んでいくときの鎮まりや集中がぐっと深まります。表情がさっと変わるぐらい、よい集中状態に入ります。その瞬間を見ることは、いや立ち会わせて頂くことは、講師冥利に尽きる感激の瞬間です。
それは、受講生自身が速読できると確信を持つ瞬間です。そこで急に理解して読めるときもあればそうでないときもありますが、確信が生まれるのです。そのとき講師と受講生の間には、目を見合わせてお互いに納得する、無言の会話があります。
コーチと選手が、二人三脚で頑張ってきて、優勝したときの感激に近いかもしれません。
今日は、それを数字として出したいわけです。と言っても、講師の私も、本人も、数字はどうでもいいという気分にはなっているのですが・・・。結果は、明日の教室物語で!(豊文)

朝はまず、速読の準備体操を

今年も、残すところ今日を入れても3日。お餅つきの準備やお掃除に追われているというメールも頂いています。私も子供の頃はそんな風に過ごしました。今は、この時期は、毎年集中セミナーですから、とても懐かしい思いがします。
さて、今日はその冬期集中セミナーの4日目。今朝は、鎮まりと集中の基礎として、健康が大事ですよという話をしました。
というのは、振り返ってみると、これまでの最優秀レベルに達している方は、みんな健康で体力のある方なのです。なかには、3万字/分で限界が来て伸びなくなり、水泳で体力をつけてまた伸ばしていった方もいます。
健康については、来年こそ、本にまとめたいと思っているのですが、基本は、食、息、動です。つまり、簡単に言えば、食生活をきちんとし、呼吸を深く安定してできるようにし、身体を動かすということです。前者2つは、エネルギーを吸収する過程、後者は、そのエネルギーを巡らし、発散する過程ということができます。
その間に、命の営みがあるわけです。能力の開発というのは、その命の営みを活性化させ、発達させることですから、そのエネルギーの流れを整えることが基礎となるわけです。食については、これまで、本にも書いてきましたので、結構うまくいっているのではないかと思いますが、呼吸はどうですか?
昨日の授業で、Y講師がチェックしたところによると、腰やお腹の部分が硬くて、丹田呼吸のときに柔軟に動いていないという方が結構いたようです。ちょっと驚きました。
丹田呼吸のときだけでなく、日常的に呼吸が深いと、健康は安定強化されます。少しでも呼吸が楽になり、かつ深くなるように今年は、準備体操に胸郭運動を取り入れたり、丹田呼吸のやり方を改善したりしました。
私自身、自分でいろいろ工夫してみて、これは確実に良いという方法を取り入れているので、その呼吸法を改善した恩恵を一番受けているのは私かもしれません。お陰さまで、この冬期連続集中セミナーも、以前と比べると随分楽にできています。
呼吸は、3分も止めたら命に関わります。それほど、すごいエネルギーが呼吸で吸収されるわけです。少しでも呼吸が深くなったら、バイタリティはグッと上がります。朝起きたら、まず速読の準備体操をする、というのはいかがですか?
その価値、大いにあり、と思うのですが。(豊文)

地に足をつけて

今日は、集中セミナーの2日目です。
一日目の朝は、鎮まりがやはり大切ということをお話したのですが、今朝の挨拶では、もう一歩突っ込んでみました。
つまり、どうやって、鎮まるかです。
「丹田呼吸でしょ?」と心の中でつぶやいた方もいると思うのですが、丹田呼吸は深く鎮まることができますが、鎮まるまでにちょっと時間がかかります。そうではなく、気が上がったと思ったとき、即、鎮まるにはどうすれば良いかという話です。
ヒントは、日本語の中にありました。それは「地に足をつける」ということです。
浮き足立って、頭だけで考えを先行させてしまって、「地に足をつけて考えなさい!」と言われた記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「速読脳開発プログラム」は、まさに地に足をつける訓練と言うことができます。落ち着いて取り組みさえすれば、何も難しくはないのですが、落ち着いていないと、まったく進まない訓練です。落ち着いて気持ちを乱さなければ、何をやっても実力を発揮できます。いわゆる「できる人」というのは、落ち着いた人と、ほとんど同義語です。
さて、そこで、落ち着くための方法ですが、実際に足を地につけていること意識すればいいのです。座っていても、足の裏で床を押すようにすれば、足の裏をはっきり意識できますから、地に足がついた感じが得られます。
それでも落ち着かなかったら、足の指を順に意識してみてください。親指・・、人差し指・・、中指・・、? 中指になると、人差し指との区別が曖昧になってきませんか? 薬指・・。薬指の感覚もちょっとはっきりしない人が多いと思います。小指は意識できると思います。
私たちは、この肉体を持ってこの地球に存在しているのですが、顕在意識が肉体を作ったわけではないので、顕在意識では肉体をよく感じることができないのです。そもそも、これが気が上がりやすい根本的原因と言っていいでしょう。身体を意識できれば、リラックスできて、落ち着くのです。
身体に意識がいけば、そこには生命エネルギーがいくわけですから、落ち着くだけでなく、健康にもなるのです。ヨガや、シルバ・メソッド、自律訓練法などはすべて、漸進的弛緩法という、身体の部位を順に意識してリラックスさせる方法を採用しています。その理由は、ここにあるわけです。
取りあえず、今日一日、地に足をつけているのを感じながら、行動してみませんか。(豊文)

Big Present

昨夜の授業で、今年の私が担当する通学本科の授業は、すべて終了しました。
授業でも挨拶させてもらいましたが、本年もたくさんの方にご受講頂き、本当に有り難うございました。
13ヶ月ぶりにいらしたHさん、「授業の内容ががらっと変わっていたので、付いていくのが大変でしたよ」と、ちょっと驚いていました。坐禅断食で会っていましたから、13ヶ月ぶりとは思わなかったのですが、食生活をちょっと変えたとのことで、以前より健康そうになっていました。良かったです。
さて、今日はクリスマス。何かプレゼントをもらいましたか?
「もらった!」「いや、とくに何も」と、いろいろな返事が聞こえてきそうです。
私も、その後者の方なのですが、実は、すごい present をもらっていることに気がつきました。夜中にサンタさんが来てくれなかった方も、みんな、すごい present をもらっているのです。
present には、現在という意味がありますね。考えてみると、私たちは、全員、いや生きとし生けるものすべて、この現在という present をもらって生きているのですね。この present をもらったおかげで、 presenceつまり存在できているわけです。
いやーぁ、英語って意味が深いですね〜!
私たちは、過去、現在、未来に生きると考えがちですが、本当に生きているのは、今、この瞬間だけです。本当は、過去は無いのです。未来も無いのです。今があるだけなんですよね。
「???!」という方、だって今、過去に集中できないでしょ。過去は、今ここに無いからです。どんなに集中力のある方も、集中しているのは、今この瞬間にやっていることだけです。ですから、訓練するとき、過去にとらわれてはだめなんです。
私たちが神様から present をもらって生きているのは present だけなんですから、今、この瞬間にやっていることにしか集中できないのです。今年訓練が上手くできた方も、上手くできなかった方も、もうすべて過去ですから、それにとらわれず、来年は、いや今からは、「今」に集中しましょうね。それが、集中のコツですよ。
「えっ、未来はって?」未来も今無いんだけど、今作りつつあるんですよね。今に集中することで、未来を作ることができるんです。さあ、基本訓練、始め〜!(豊文)

驚異のF1フォーマット

前回に続いて、F1フォーマットの話です。
F1フォーマットは、2,000字/分程度までの読書速度を開発するには、なかなか優れた効果を発揮します。
受講生にIさんという高校の先生がおります。I先生は、視覚の機能を知ってもらうために、F1フォーマットを使った速読の実験を授業でやりました。生徒自ら視覚と認知の関係を実験するわけで、その関係を知るには、確かに持ってこいの内容です。先日、そのデータを送ってくれました。
トレーニングの内容は、最初に『絶妙な「速読」の技術』(明日香出版社)の内容を説明し、初回の読書スピードの測定、次に眼筋ストレッチを軽く行って、その後に、「F1フォーマットの1分間練習+読書速度の1分測定」を3回繰り返しています。この測定は、すべて同じ文章ですので、さらにもう一度別の文章で、速度を測定します。
つまり、F1フォーマットの練習は、合計3分間です。
その授業の様子を、I先生の報告から引用すると、
『2年の○○科は40人のクラスですから、眼が届かず、明らかにサボって寝ており、数字だけ書いた子も何人かいましたが、おおむね、まじめに取り組み、スピードが上がったと、興奮の叫びが飛び交う授業となりました。
たった、3回訓練しただけで、読書スピードが上がるのは、すごいと、思います。
(中略)
その後、本当に、読書を始めたんだという子もいて、やってよかったと、思っています。』
とのこと。高校生たちが自分の読書速度の伸びに驚いて、キャーキャーと騒いでいるのが目に浮かぶようです。
全部で4クラスでやっているのですが、同じ条件でトレーニングした3つの組について、伸びの結果をまとめると、
                F1を3回後     別の文章
   2年△△科    25名    2.72倍       2.02倍
   3年△△科    8名    1.86倍       1.36倍
   2年○○科    33名    1.92倍       1.57倍
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   全体の平均    66名    2.22倍       1.72倍
元気の溢れる高校生のことですから、理解度などは、勢いに乗って読んで、多少下がっていることもあるだろうと思います。定着した読書速度だとも言えません。しかし、たった3分のトレーニングで、よく伸びたものだと感心しました。

I先生の指示通り、素直に集中したのだと思いますが、F1フォーマットの持っている効力を示していることは確かです。
どうですか、F1フォーマットは驚異的効果があると思いませんか?
読書速度の伸びが遅いと思っている方がおりましたら、悩んでいないで、毎日3分でも、5分でも結構ですから、F1フォーマットの練習を是非続けてみてください。
実験してF1フォーマットの効力を証明してくれたI先生に、感謝!(豊文)


F1フォーマットで、まず2,000字/分を!

久しぶりに、拙著「絶妙な速読の技術」が、1,000部増刷されることになりました。これで、23,000部です。単行本で、しかも大手でない出版社から出ている本としては、よく売れている方だと思います。出版社が力を入れて販売してくださっているのですね。有り難いことです。
この本は、発行部数が多くて有り難いことはもちろんなのですが、それ以上に、次の本を執筆する呼び水になっています。この本を読んだ他の出版社から、執筆依頼が来たのです。去年上梓したPHPの「頭がよくなる超読書法」もそうですし、来年2月発売予定(1月の予定がずれました!)の三笠書房の本もそうなのです。嬉しい限りです。
「絶妙な速読の技術」(略して「絶速」)は、「速読の科学」から10年ほど間を空けて書いた本です。その間の研究を紹介したいことも執筆意図のひとつでしたが、もうひとつの意図は、「速読脳開発プログラム」は速読のテクニックではなく、読書能力を高めるトレーニング法だと主張することにありました。ですから、「速読脳」の観点から、読書について解説したわけです。
それと読者が実際にトライできる本を目指しました。なんとか売れるようにという願いも込めて、トレーニングフォーマットを綴じ込み、この本を読むこと自体がトレーニングになり、読むのが速くなるという、本当に効果のある本を目指しました。このような出版意図が、良かったのしょう。よく買ってもらえました。
なかには、自分で実際に本の指示通りにトレーニングしてみて、本当に速くなったというので、アフィリエイトで自分のブログで販売している人もおりました。そのブログで紹介している体験談には、次のような話が書いてありました。
最初に絶速を読んだときは、食べ物のことなど無視して、フォーマットで練習したのだそうです。しかしまったく伸びないので、本棚に絶速を置いたまま、放っておいたのだそうです。ところが、その方が就職して、仕事の関係で食べ物について学ぶことになったら、絶速に書いてあった内容と同じなので、絶速の本はまともな本なのかも知れないと思い直して、もう一度練習することにしたのだそうです。
今度は2回目ですから、その方は「どうせやるなら、方法を正確に理解してやろう」と考えて、最初から最後まで、本を3回読んでから、トレーニングを再開したそうです。もちろん、食べ物の注意も守ってトレーニングしました。そうしたら、最初のときと違って、読書速度がどんどん伸びてきて、すぐに2,000字/分を超えたというのです。
著者の私が言うのもなんですが、綴じ込んである、F1フォーマットは、本当に効果あるんですよ。まだ読んでいない人は是非トレーニングしながら読んで、2,000字/分をまずは使える速度にしましょう。(豊文)
  
 

眠りから覚めた!

通学本科の授業は、今週が今年の最後。多くの受講生が、「次は来年です、どうぞ良いお年を!」と挨拶して、帰って行きました。けど、私が「じゃ、また来年!」と挨拶したら、「まだ集中セミナーに来ます」という嬉しい言葉が返ってきたり。
交わす挨拶は年末のそれなのですが、私自身は、クリスマスやお正月という気分がしないでおります。今週末から冬期連続集中セミナーですから、教室としては、この一大イベントが終わらないと、休みという気分にはならないのです。
今年はいろいろと、「速読脳開発プログラム」の訓練を改善したり、新たに作り出したりしましたが、そのせいか、最近、全体的に受講生の皆さんの伸びがいいと感じます。もちろん、来年は来年でまた訓練システムは進歩すると思いますが、今年は、「ここまで来れば、ほぼ完成と言っていいんじゃないか!」と思えるほどに、訓練システムが大きく進歩したと思っています。
今日の夜の授業でも、Kさんの嬉しい伸びを見ることができました。初期の頃の、集中できず自信なさそうに訓練しているKさんの表情を覚えているだけに、今晩のすっきりした表情は、とても印象的でした。週に一度、一日断食をしているほかに、今日のように夜受講する日は、眠らないように、朝から何も食べないでくるというのです。これだけでも、肚が決まってきたことが分かります。
最初の頃、授業中、本当によく眠りに落ちていました。ところが、食事の改善、断食、Y講師のもとで基本となる訓練をみっちり積んだこと、そしてこの日曜日、池袋教室で、N講師から聞いた「鎮まれば、視野を広く使える」という言葉が、初めて心に留まったのだと言う。「先生からも、Y講師からも何度も言われていたのに、ピンとこなかった」のだそうだ。
「鎮まりが分かるようになりました。鎮まりって気持ちがいいんですね。最近どこででも鎮まりを作れるようになってきました」とも。「5回ほど本科が残っていたのに気がついて、フッと、集中的に受けてみようと思ったんです。今までは、そんなこと考えもしなかったですね。おかげで、テイクオフが、はっきり掴めてきました」
白紙で訓練することができてきて、勘もよくなってきたようです。とにかく、Kさんからこんな言葉を聞けるようになるなんて、信じられないほど嬉しいことです。今日の授業でも、まさに一歩確実に進みましたが、ここまで本人の内面が調えば、訓練は進みます。これまで速読山の裾野をぐるぐる回っていただけでしたが、山を一歩一歩登り始めました。がんばれ、Kさん!(豊文)


謎が解けた!

金曜日の夜、土曜日の集中セミナーに参加する皆さんのカルテをチェックしました。どのようにセミナーを運んでいくか、あらかじめ計画を立てるためです。
チェックして、ちょっと驚きました。いろいろな理由はあるのですが、左右の目の視線が揃わないなど、目に何らかの問題を抱えている人が、参加者の半数もいるのです。しかも、Bクラスがに初めて参加する人や1年近くぶりに参加する人もいます。これは、いつものパターンで進めるわけにはいきません。
そこで、今日はまず両眼視を狂わす食べ物の話から始めて、眼球運動、両眼視改善法と訓練を進めていきました。去年までは、両眼視改善法は確立されていませんでしたから、個々に対応していくしかなかったのですが、今年この方法が出来上がったので、こういうときの訓練は、随分楽になりました。
おそらく、両眼視の異常を訓練で直していくところは、日本でもそう無いと思います。今年は、両眼視を改善する方法について、随分自信ができたように思います。何と言っても、斜視だったY講師がきちんと両眼視がききるようになり、速読できるようになったのですから、これを体験できたことはY講師にとっても私にとっても実に大きなものがあります。
両眼視のズレは、もちろん脳の左右半球の使い方と関係しています。幼いときに強い精神的ストレスを感じるような環境に置かれると、すれを生じる原因になります。そのひとつが、左利きを右利きに直されることです。この場合、表面的には目線のズレが無い場合でも、かなり独特の脳の使い方をしています。
今日は、幼いときに左利きから右利きに直したAさんが参加していたのですが、そのユニークな手や目の使い方の特徴を、統一的に説明してあげることができました。本人が不思議に思っていた謎が解けたわけです。
その結果、Aさんは、訓練での対処に仕方が分かってきました。別な表現でいうと、自分の身体や脳とのつきあい方が分かってきたのです。今日は、テイクオフに入りかけるほど、軽い見方ができ、納得して、明るい表情で帰られました。
こういう嬉しさもまた、「速読脳開発プログラム」の講師冥利に尽きるということができます。(豊文)


今の姿は・・・

今日は、金曜日ですが、珍しく東京にいます。
明日、明後日と渋谷での集中セミナーを担当するからです。
というわけで、先程まで人に会い、そして今、溜まっていた訓練カルテを書いていました。FTを元に、当日の訓練を思い出しながら、訓練内容などについて記録するのですが、つい取っておいてある過去のFTも見ることになります。
見ながら、ひとつ発見しました。
と言っても、前から分かっていたことだし、すごく当たり前のことなのですが・・・。
それは、例えば、今10万字/分で読めている方も、実は、数か月前までは、ページがうまくめくれないとか、シフティングで安定して見れないとか、いろいろな「うまくでいない」という所感を書いているということです。
練習して伸びてくるのですから、当たり前ですよね。けど、10万字/分で読めている人を見ると、ついあの人は始めからあんなに読めていた人のように思えてしまいませんか?
私は、受講している皆さんが伸びてきている過程を見ているわけですから、そんな考えは出てこないはずなのですが、そうでもないことに気がついたのです。
私も、受講生の皆さんを見て、「いい集中力を持っているな!」とか「鎮まりが素晴らしい!」と感心することがよくあります。そのとき、過去のことは忘れて、あの人は素晴らしい力を持った人だと、その人が最初から素晴らしかったような錯覚を覚えていることに気がついたのです。
おそらく、受講生の皆さんは、教室に来て、初めて10万字/分で読む人に出会うわけですから、その時点での姿しか見ていまません。そうすれば、やはり、あの人は最初から特別な素質のあった人なんだと考えてしまうと思うのです。そう思ったことはありませんか?
本当は、そうじゃなくて、本人が努力して、自らの能力を改善し伸ばしてきているのです。受講生の皆さんの過去のFTを見ながら、その事実を改めて認識し、その努力に改めて感動している私でした。感謝!(豊文)