訓練の場作り

お陰さまで、「『1冊10分』で読める速読術」がよく売れています。発売からちょうど1ヶ月で、第6刷、6万部になりました。東京の丸善本店では、全文庫本の中で、売れ行き3位とのことでした。「速読の科学」も、有名書店で、軒並みベスト10入りしましたが、それ以来の売れ行きで、とても嬉しく思っています。
この本を書くきっかけになった「絶妙な速読の技術」も、この1ヶ月で2度、重版になりました。どちらも、F1フォーマットが入っていて、自分で練習できます。とても効果のあるフォーマットですから、教室に通う程の関心のない友人、知人の方にも紹介してあげると、喜ばれるのではないかと思います。引き続きご紹介の程、よろしくお願い致します。
これらの本を読んで、入会される方が少しずつ増えてきています。なかには、これまでたくさんの速読法をやってきて、「もう2度と速読の本は読まない」と決意していたのに、なぜか手に取ってしまい、その内容に驚いて、教室に飛び込んできた方もいます。その方は、自分がやっていた読み方が拾い読みだったと、ショックを受けていました。
「他の教室やセミナーでは、楽をして得しようとしている人が多いのですが、この教室に通っている人は、コツコツと努力する方が多いようですね」と、教室で受講した感想を仰る方もいました。「他の教室の受講生はもっと興奮して荒い感じでした」というコメントも頂きました。速読の本質が分かっていないまま、教えている所が多いということですね。
そんなコメントを頂戴している昨今ですが、そのような教室の雰囲気は、私たち教室側も努力していますが、受講生の皆さんと一緒に作っているのだという思いを、昨夜の授業では強く感じました。
参加者10名の授業でしたが、開始10分程前に教室に入った時から、なぜか喜びというか嬉しさというか、そのような感覚がこみ上げてくるのです。久しぶりに私の頭がクリアになったという感じがあったことは確かなのですが、それ以上に、集まっている受講生の皆さんと一緒に、この場の雰囲気を作っているんだと実感しました。
結果は、もちろん、全員、本当に全員落ち着いて、とても良い訓練ができました。初めて、テイクオフの見方を掴めた方もおりましたし、ここの所、目をバタバタさせていた方も、久しぶりに鎮まって、心地良いテイクオフを味わっていました。授業が終わってから、何人かの方から、「今日の授業は気持ちよかった」という感想を聞きました。
みんな潜在意識ではつながっているし、ひとりひとりバイブレーションを発しているので、場の雰囲気が集まった人によって形成されることは分かっているし、今までも何度も、シルバ・メソッド・セミナーや速読の授業で体験してきているのですが、改めて、お祓いを受けたような感覚にちょっと感動を覚えました。
教室の場が調うと、速読の訓練が進みやすくなり、「速読脳」を開発する人が増えてくるはずです。そのような場作りに引き続き努力していきますので、受講生の皆さん、よろしくお願い致します。感謝!(豊文)

Cクラスの訓練をしよう

このタイトルを読んで、「Cクラスの訓練?私はまだBクラスなんだけど」と思った方も多いのではないでしょうか。
けど実は、Bクラスの方もできるCクラスの訓練があるのです。
山守講師が出産のため休みに入ったのに伴い、今教室では、新しい講師を養成中です。先日「ためしてガッテン」で速読を披露してくれたTさんも、その一人です。Tさんが授業の見学に入ったとき、一言受講生の皆さんにアドバイスをしてもらったのですが、そのアドバイスが「Cクラスの訓練をしよう」でした。
Bクラスから見ると、Cクラスは雲の上の人たちです。授業では、後ろの方からCクラスの人のページをめくる音がシャカシャカと聞こえてくるばかり。「訓練でできるようになるんだ」と頭では分かっていても、「ウソだろう!何であんなに速く読めるの?」とつい思ってしまう方も多いはず。
BクラスとCクラスでは、文字を読み取っていく力も、理解力も、そのレベルが大きく違います。しかし、それ以上に気持ちの持ち方が違うように思います。Tさんがその時に話したことは、「もっと感謝の気持ちを持って訓練するといいですよ」という内容でした。
「貴重な時間とお金を使い、多くの人に助けられて、この素晴らしい授業を受けることができている!こんな嬉しいことはないですよね。そのことに感謝の気持ちを持ってやれるようになると、Cクラスの訓練なんですよ」ということでした。
「さっぱりワカンナイ!」と思った方はいませんか?
解説しましょう。例えば、高速で文字を読み取っていくには、深い鎮まりと集中力が欠かせません。それがBクラスとCクラスの大きな違いということができます。その深い鎮まりを発揮できるようになるための大切な要素の一つが、感謝なのです。
感謝の気持ちを持っている時に、同時に怒りを持つことはできませんよね。感謝の気持ちを持っている時は、謙虚になれますよね。鎮まりが足りない時というのは、心の中に怒りがあってイライラしていたり、不平や不満があって謙虚な気持ちを忘れている時です。そのような意識の時は、鎮まることができないのです。深く鎮まるためには、それらを心の底からなくすことなのです。それを一言でいえば、「感謝」になるというわけです。
いかがでしょうか。10万字/分を達成しているさん、いいことを教えてくれました。「感謝」すること、これだったら、Bクラスからできそうでしょ。早速、今日からCクラスの訓練をしましょう!(豊文)

すべてはうまくいっている!

「すべてはうまくいっている」「これでいいのだ」と信じるにも、さすがに、ちょっと時間がかかりました。
「ためしてガッテン」をご覧になった受講生の皆さん、「これはNBSの速読と違うのでは??」と思った方が多いのではないでしょうか。
私自身、ずっと胸につかえるようないやな予感があって、知人にもあまり知らせる気にならなかったのですが、残念ながら予感が当たってしまいました。キム式速読法をも一緒に取り上げることは分かっていましたから、ある程度のことは覚悟していましたが、本当に味噌糞を一緒にした、ひどい内容の番組でした。
この25年間、私が努力してきたことは、ガッテンが説明したような「かたまりで読む」速読ではなく、普通の読書と同じように一字一句順を追って読む速読法があることを理解してもらうことでした。一般の人には、写真のように目に焼き付けるとか、かたまりで読むとか、ブロックごとに読むとか、漢字を拾って読むとか、そんな説明の方が速読の内容を分かった気にさせることができ、受けるかも知れません。
しかし、そんな読み方では読書としてのきちんとした理解ができないことは、少し読書してきた人なら分かるはずです。そんな読み方をする速読に、誰が魅力を感じるでしょうか。確かに、一字一句順に追って読んで、1ページ3秒で理解する(1万字/分)ことは、いくら繰り返し説明しても理解してもらうのが難しいことです。
特に一般の方には、それに近い体験もなければ、可能かどうかを考える専門知識もないわけですから、想像することさえ難しいことです。ですから、速読を単なるお金儲けの種と考えた人たちは、皆「かたまりで読む」とか「写真のように目に焼き付ける」という説明で、人を集めてきたわけです。けど、それでは、読書能力は何も変わらないのです。
新著でも力説しましたが、読書には私たちを変える力があります。その読書がそのような力を持つには、拾い読みではなく、一字一句順を追って文字を読み、理解する読書でなければならないのです。そしてたくさんの本を読まなければなりません。だからこそ、「一字一句順に追って読む速読が実在する」ことを説明し、受講生の皆さんとともにその読書能力を実現することに、最大限の努力を払ってきたわけです。
しかし、今回のガッテンは、このことを、誤解のないように理解してもらおうしてきた当教室の努力を、一蹴してくれました。振り出しに戻って努力するようにという天の声ですね。幸い、私自身、坐禅断食などで、ずいぶん健康力がついてきましたから、再挑戦できます。
「かたまりで読む」という表現は、そらくガッテン流の速読法に結びつけるために、強引にやったことと思います。実際に教室で受講している方からも、見方に迷うという感想が寄せられていましたから、さすが、NHKの影響は絶大です。ディレクターさんに、この点を指摘したら、少しは、まずかったかもと考えたようでしたが、当教室の速読を本当の意味では理解していなかったのですね。今さらながらですが、彼自身、一字一句読んでいく速読を納得していなかったのだと、取材を振り返ってみて思います。
撮影した映像には、視聴者を感動させる場面がずいぶんあったのですが、省かれてしまったのはとても残念です。制作スタッフの浅い理解のうえに、ガッテン流の速読法を提示するというのは、まったく無茶な話です。専門家でもないのですから、傲慢とも言える制作姿勢です。人のやること、NHKだからといって、信用しちゃいけませんね。今回の学びでした。
もうひとつの学び。テレビは、本質的にこわいものですね。編集するのは向こうですから、事実と関係なく、自分たちの制作意図に適した映像を選択して使うのです。「やらせ」と同じです。視聴する私たちは、知らず知らずのうちに、考えを操作されることも有り得るのですね。
本を多く読む人の印象としては、番組の最後に、ゲストの近藤正臣さんが述べたように、「速く読みたい人は速く読み、ゆっくり読みたい人はゆっくり読めばいいんじゃない」という結論を得たのではないかと思います。本物の「読書能力を向上させる速読法がある」という説明はどこにもないのですから、私には、速読の持つ意味が否定されたと受け取れる内容でした。
が、願わくば、今回のガッテンの、本はトレーニングによって速く読めるようになるというメッセージを理解し、ガッテン流は覚えていなくて良いですから、集中して本を読もうとする人が一人でも多く出てくればと思います。それが、今回の番組の意図であったのでしょうし、それに当教室を利用して頂いたということなのだと思います。
以上のような顛末で、ご協力くださった受講生の皆さんの意図とは別な形で番組が作られてしまいました。協力を要請した私としては、大変申し訳なく思っています。
ご多忙のところ、お時間を割いて取材にご協力くださった、神山さん、齋藤さん、宝田さん、田辺さん、堀さん、コメントをくださった大井先生、取材時にディレクターの求めに応じて実演し、いろいろな質問に答えてくれた岡山教室、渋谷教室の受講生の皆さんには、改めて感謝の意を表します。
皆さんは、画面に採用されたのはごくわずかの部分でしたが、取材時、撮影時には、本当に「速読脳開発プログラム」の実力を十分に示してくれました。本当に有り難うございました。
最後に、ガッテンの後は教室の予約が取れなくなるのではないかと心配しておられた受講生の皆さんへ。そういう心配はまったくありませんので、ご安心くださいますよう。
長くなってしまいました。最後までお読みくださり、有り難うございました。(豊文)

国家百年の大計

今日大阪に来る途中、品川駅の新幹線構内にある小さな本屋さんを覗いてみました。嬉しいことに、新著「『1冊10分』で読める速読術」が平積みになっていました。駅の売店で見たと受講生が教えてくれたり、結構小さな本屋さんにも置いてあるようです。出版社からも、発売10日で、第3刷が決まったとの連絡が入りました。これもひとえに皆様のお陰と、この場を借りて、御礼申し上げます。
新著を読んでの問い合わせが増えつつありますが、来週7日(水)午後8時からは、いよいよNHK「ためしてガッテン」が放映されます。今日、正式に担当ディレクターから、お世話になった御礼と放映決定のメールが来ました。題して、「脳元気!ラクラク速読術」だそうです。参考になる映像が多々あると思いますので、ぜひ録画の準備をされることお勧めします。
速読というものを正しく伝えてもらえているかどうか不安はあるのですが、取り上げて頂いただけで深く感謝しております。
「1万字/分で読めることは素晴らしい」とコメントを入れる(多分)のも、実際に全ての文字を順に読んで速読している所を披露するのも、当教室の受講生の皆さんです。漢字を拾って速読するという人が登場するかも知れませんが、その人は、キム式速読術の人ですから、お間違いのないように。
私が、取材の問い合わせを受けた時から思っているのは、日本の読書能力を少しでも回復させることができればということです。微力な割には、いつも大それたことを考えるのが私の癖ですが、本当に現在の読書能力の低下は大変憂うべき状態だと思っています。
読書をしないと右脳のイメージ力も乏しいものになりますが、左脳の論理的に考える力の発達も低いレベルに止まるはずです。このままでは、知的能力が大人になり切らない人が増えていくと言って過言でないような気がします。人生をうまく生きていくためには、右脳の発達を基礎にした左脳の発達が必要ですが、読書をしないと、そのバランスのとれた知的能力の発達が得られないと言っていいでしょう。
そのような個人の知的能力の低下は、国家の品性の低下につながるし、国力の低下につながってしまうのです。読書量が少ないと、思考力と考える基盤となる知識が不足しますから、これはお話になりません。「教育は国家百年の大計なり」と言われますが、その教育の根本を考える上で、まず、読書能力を高めて速読できるようにする訓練方法があるということを知って頂ければ思うのです。
新著も当初、そのような思いで原稿を書いたのですが、速読術に重きが置かれてしまった感があります。それは、より多くの人に読んでもらうためには仕方ないとは思うのですが、新著にしても、ガッテンにしても、少しでも多くの人に本を読みたい、読書能力を高めたいと思わせるような内容になっていることを願っているところです。
今日、渋谷の教室に「しばらく訓練を休んでいましたが再開します」と受講生のSさんが、教材を買いにきました。「ガッテンのあとは混み出すだろうから、今のうちに再開しなくては」という再開の理由でした。受講生の皆さんも、気にしておられるということを、ひしひしと感じました。
ガッテン放映のあとは、やはり反応はあるだろうと予測しています。が、もちろん現在の受講生の皆さんが通ってきてくださっての教室ですので、最大限、不自由をおかけしないように努力していきます。そのため、現在、鋭意、講師養成中ですので、何とぞよろしくお願い致します。(豊文)