頭の良くなる薬、発見!?(6)

前回まで読んでいただき、カルシウムの大切さが納得できてきたかと思います。けど、カルシウムって効率よく吸収するのが難しいと、よく言われますよね。そこで、続いてカルシウムの賢い摂り方についてお話しします。
まず、カルシウムが取り込まれる仕組みについて説明しましょう。
カルシウムはおもに十二指腸と小腸上部で吸収されます。が、いつでもどんどん吸収するというのではなく、身体が必要かどうかで吸収能率が変わるのだそうです。つまり、カルシウム不足だと、吸収効率を上げ、多いと効率を下げるというわけです。厳密に、体内組織のカルシウム濃度を調整しようとしているのがよく分かります。
カルシウムはそれだけ摂取しただけではだめで、ビタミンDが必要だという話は知っている方が多いと思います。腸でのカルシウムの吸収に関係しているのが、そのビタミンDなのです。ビタミンDは、太陽光(紫外線)に当ることで皮膚で作られるというのもご存じかと思いますが、そのビタミンが直ちにカルシウムの吸収に役立つのではないのが、また興味深いところです。
皮膚でできたビタミンDは、肝臓で25水酸化ビタミンDになり、さらに腎臓で、1.25水酸化ビタミンDに変えられて、初めて活性型ビタミンDになるとのこと。カルシウムの吸収に役立つのは、この活性型ビタミンDなのだそうです。年を取ると、肝臓は比較的余裕を持っていますが、腎臓はその機能に余裕が無くなります。その結果、カルシウムの吸収が低下し、身体の機能が低下してくるということです。
ということは、カルシウムの吸収には、まずビタミンDをたくさん作るために陽に当たること、そして腸と肝臓、腎臓を丈夫にしておくことが重要だということがわかります。甘いものを摂り過ぎたり白砂糖を摂っていると、腸の動きを低下させます。腸の血液はほとんど肝臓に入りますから、腸の動きが悪いと、肝臓に負担がかかります。肝臓の機能が低下すると、五臓六腑を下支えしている腎臓に負担がかかります。そうすると、活性型ビタミンDができませんから、カルシウムの吸収の効率が低下することになるわけです。
甘いものや白砂糖を摂ると、体調・体質が低下し、精神状態や能力も狂っていくという悪循環に陥ること、納得ですね。
知れば知るほど、白砂糖はコワイですね。 〜続く〜 (豊文)

頭の良くなる薬、発見!?(5)

前回の説明を読んで、「細胞の中のカルシウムが少ないほうがいいんだったら、カルシウムは取らないほうがいいんじゃないの?」と、早合点した方はいませんか?そう、細胞の中だけのことではなかったですね。細胞の中と外のカルシウム濃度の大きな差が保たれることが重要だったのです。
砂糖を摂取するとそれを消化するとき、血液を酸性化する物質が産生されますから、それを中和するために、カルシウムが動員され、それが消費されることになります。すると、血液だけでなくリンパ液や、細胞外液のカルシウム濃度も低下してしまいますから、細胞内外の濃度差が縮まってしまいます。異常事態発生というわけです。
すると、身体の智慧は、副甲状腺ホルモンを出動させます。副甲状腺ホルモンは、骨からカルシウムを溶かし出す働きをします。これで、「体液中のカルシウムが増えて、もう安心!」と思ったかもしれません。ところがそうはいかないのです。
問題のひとつ目は、溶かし出した分だけ骨のカルシウムが減ったのですから、骨と血液・体液中のカルシウム濃度の差が縮まってしまいました。ふたつ目は、副甲状腺ホルモンには、細胞の中にカルシウムを取り込む働きがあり、血液と細胞の中のカルシウム濃度差も縮まってしまうのです。結果は、前回お話しした通り、細胞の働きが悪くなり、情報の伝達もうまくいかなくなるというわけです。
ここで、細胞という言葉で説明してきました。心臓でもないし、脳でもないし、筋肉という言葉でもないので、ピンとこない方がいるかもしれません。心臓も、脳の神経も、筋肉も身体のあらゆる組織は細胞からなっていることを忘れてはいけません。つまり、カルシウムを浪費する影響は、肉体の機能だけでなく、精神の機能も含めて、全身に及ぶのです。
もちろん、カルシウムを十分に摂取すると、血液のカルシウム濃度が高くなります。このとき、甲状腺から、カルシトニンというホルモンが出て、血中のカルシウムを骨に定着させることになります。けど、一般には、甘いものを食べることが多いため、副甲状腺を酷使することになります。これが、若い方に副甲状腺の機能障害が増えている原因と考えられています。
 〜続く〜 (豊文)

頭の良くなる薬、発見!?(4)

ちょっと間があき過ぎましたが、「頭の良くなる薬」の話の続きです。
そう、牡蠣(ボレイ)は、どうして、いろいろな症状を改善するのに効果があるのか、という話でしたね。
私が幼い頃は、「甘いものばかり食べていると骨が弱くなる、虫歯になる」と、よく注意されたものです。ですから、自然に甘いものに対するブレーキがかかっていたように思います。虫歯がない、骨太である、ということは身体が丈夫であることを意味していました。
では、その骨や歯の中心成分であるカルシウムは、体内にどれくらいあると思いますか?
体重50キロの人で、約1キログラムだそうです。そして、その99パーセントが骨や歯にあるとのこと。と書くと、カルシウムは骨格を維持するのが主な役割のように思えてしまいますが、実は残りの1パーセントが重要なんです。
カルシウムは骨や歯以外のいったいどこにあるの?と思った方もいると思います。そう、ここからが、認識を新たにすべきところ。血液、筋肉、皮膚その他の部分に残りの1パーセントが分布しているとのこと。もちろん、偶然に適当な割合で分布しているのではなく、仮に骨に1億個あるとすると、血液には1万個、細胞の中には1個という割合が、厳密に守られているのだそうです。
細胞と、血液などその周囲にある細胞外液のカルシウムの割合が、このように大きな濃度差を保つことで、体内のメッセージは正しく迅速に伝わり、身体は健康で若々しく、体調が良くなるのだそうです。細胞の中のカルシウムが増えたり、細胞外液のカルシウムが減ったりして、この落差が小さくなると、細胞の働きが悪くなり、情報の伝達も素早くいかなくなり、体調不良や病気の原因になるわけです。 〜続く〜 (豊文)

次回はあなたの出番です 〜百読会報告〜

そうそう、百読会の結果を報告するのを忘れていました。
もちろん、初めて参加した人たちも含めて、全員最後まで、高速読書で走り切りました。
「最後は手が挙がらなかった」「後半は腰が丸まってしまった」「50肩が・・・」という人はいましたが、全員が落後することなく、ゴールを切れたのは、本当に見事でした。
今回のベスト記録は、昨年度最優秀賞のKさんの100冊。1冊の平均ページ数は、289ページ、読み切るのにかかった平均時間は2分38秒、理解度は65%でした。素晴らしい記録でした。
Kさんの今回特に素晴らしかったのは、めくりでした。こんな軽やかなめくりはそう見られるものではありません。1ページ、また1ページとまったく引っかかることなく(私のみた限り)、正確にめくられていました。めくりの手の動きだけでもとても美しく、まさに「読書の芸術的次元」(創始者パク先生の言葉)を思わせるものでした。
次回は、9月23日の秋分の日。さあ、あなたの出番ですよ。(豊文)