子は父の背を見て育った

 先日、受講生のAさんと、関西方面に出かけた。Aさんは、当教室のトップクラスの一人で、通信総合研究所と一緒に行っている共同研究に協力していただくためだ。ついでに、Aさんの小学5年生の息子さんも、Aさんの実家に帰るとのことで、新横浜から新大阪まで、一緒に新幹線に乗った。
 息子さんは、サッカー少年だということで、顔は日焼けして、健康そのものだ。その彼が、窓の外でも見るかと思ったら、新幹線に乗るやいなや、バッグから「三国志」を取り出して読み始めた。子供向けの本ではあるが、大人向けの本と同じぐらい文字が詰まっている。聞くと、いろいろな著者の書いた「三国志」を読み比べているという。結局、新大阪に着くまでの2時間余りの間に、1冊と、2冊目の半ばまで読み上げた。なかなか見事な読書力だ。
 Aさんの話す所に寄ると、以前はマンガばかり読んでいたという。が、Aさんが速読を初めて、定期的に図書館に行くようになったら、息子さんも一緒について来て、本を借りて読むようになったのだそうだ。「自分が速読できるようになったことよりも、息子が本を読むようになったのが、本当に嬉しいですよ」との、述懐だった。
 息子さんにしてみれば、図書館で借りた何十冊という本を、高速で読みこなす父の姿は、あこがれであり、誇りであったと思う。「子は父の背を見て育つ」というが、まさに、その典型だ。親が変われば子も変わる、親が速読脳を開発すると、子供の読書力や集中力が自然に伸びる。
 このようなことは以前にもあり、すでに頭では分かっていることなのだが、それを目の当たりにして、あらためて、嬉しくなってしまった。(豊文)

ホントの裏話

 テレビ放映の反響はやはり大きい。個人的にも、知人友人の多くの方から「見たぞ」という反響を頂いた。受講生の皆さんからもそうなのだが、一番印象に残っているのは、居酒屋で私が「本気で集中するんだ!」と吉本の二人に檄を飛ばしている場面らしい。
 確かに映像としては、「ガチンコ」みたいでおもしろいものになったと思うが、決して、ただの脚色ではない。2時間近く、居酒屋でいろいろな話しをしたが、その総まとめの言葉が、本気で集中という表現だったのだ。では、具体的に何の話をしたのかというと、実は食べ物の話が中心だった。
 「速読脳開発プログラム」では、目を鍛え、脳を鍛える。目も脳も、身体の一部であるからには、速読脳の開発に、身体の健康が重要であることは言うまでもない。身体は何から作られるかと考えてみると、それは簡単に言うと、食べ物のエッセンスである。だから、食べ物は重要なのである。
 「粗食のすすめ」というベストセラーがあるが、伝統的な日本食が、日本人の健康を作るのにもっとも適した食事である。栄養学的にも世界でもっとも健康的な食事であることは、アメリカ議会でも報告されている。居酒屋で話をしたのは、「速読脳」流の「粗食のすすめ」だった。あの話をきっかけにして、番組のなかで1万字/分を達成した彼は、毎日飲んでいた牛乳をやめた。飲むたびに下痢をしていたからである。
 彼の集中が、目に見えて良くなってきたのは、あれから3日ほど経ってからだった。(豊文)

テレビ放映の影響

 「世界バリバリバリュー」の放映が終わった。ロシアンモンキーの二人が頑張ってくれたのはもちろんだが、受講生の皆さんからもたくさんのご協力を頂いたおかげで、良い内容になったと感謝している。おかげ様で、かなりの反響がでているが、本当に有り難い。
 テレビを見た知人や受講生が、わざわざ「見たよ。なかなか良かったよ」と声をかけてくれたり、電話やメールをくれた。なかでも、嬉しかったのは、もう十年以上も前の受講生が、「今度、息子を連れて行きます」メールをくれたことだ。
 昔の受講生が、久しぶりにお子さんを連れてくることは時々あるのだが、速読がテレビに出たことがきっかけで、きっと「お父さんが若いとき、この速読教室で訓練して、集中力をつけたんだ」などと、親子の会話がはずんだ結果だろうと思う。
 速読、つまり読書能力を伸ばすことができるということについては、読書心理学の専門家でもよく分かっていない。それだけに素人が、その内容を説明することは、きわめて難しい。が、テレビ番組が、今回のように訓練の経過まで含めて紹介してくれたことで、子供達にもよく理解してもらえたのではないかと思う。テレビの影響は大きいなと、つくづく思う。
 前回の「ためしてガッテン」の時もそうだったが、このように大きく、思いもよらなかった影響を目の当たりにする度に、その責任の重さを痛感する。そして同時に、自らの非力と浅学非才も忘れて、『この「速読脳開発プログラム」を21世紀の教育の礎として発展させるぞ』と、大言壮語的決意を新たにする。これぞ、テレビの影響か!(豊文)

ちょっと早い、裏話

 来週の火曜日、3月2日に、いよいよTBS系「世界バリバリ☆バリュー」が放映される。本当に速読脳は開発できるのかを番組の目玉にしたいということで、「ためしてガッテン」のときと同じく、吉本興業の若手お笑いコンビを訓練してほしいということから始まった。およそ一ヶ月の取材期間中、通常の授業の他に、その二人の訓練やそのほかの取材が入ってくるので、時間的にも、体力的にもかなりきつかった。
 正味およそ10日間の訓練で、速読脳を開発することは可能だと言ってはいるものの、これは、受講する側も指導する側も、共に真剣勝負で取り組まないと、達成できることではない。いや、真剣勝負でやったとしても、その期間で解消できない問題を抱えていたりすると、達成できなくなってしまう。10日という限定された期間で、速読脳を開発するというのは、かなりの賭だ。
 今回の大きな問題は、睡魔との戦いだった。吉本興業の若手は、夜中の12時から朝方まで稽古するのが通常生活なのだそうで、折角、昼を空けて速読の訓練をするものの、その訓練は、眠気との戦いに終わってしまう。これには、いささか参った。
 最後の3日間は、とにかく十分睡眠を取って来るという約束をしてもらったが、それまでの伸びが、期待したほどでないため、いったいどうやって速読脳まで持っていけばいいのか、正直なところ途方に暮れた。最後の3日間の訓練に入る前夜、布団の中に入っても考え続けた。伸ばすためには、指導する側もよく眠っておかなければならないのだが、実際に眠った時間は3時間ぐらいであったろう。妙案は出た。
 「速読脳開発プログラム」は、読書能力を開発する。たかが読書能力の開発だが、読書力が低下しつつある我が国の現状では、いずれ国家の起死回生の鍵になると言っても過言ではないと思っている。だから、速読脳を正しく理解してもらうために、なんとしても速読脳を開発して示さなければなければならないという気持ちだった。教室のみんなも一致協力してくれた。心地よい疲れが残った。(豊文)

講師冥利

 いつも参加してくれる受講生のAさんが、先日の集中セミナーに欠席した。すでに速読脳も開発できているし、そんなに詰めてくる必要もないレベルに達しているのだが、いつもいる方がいないと、「何かあったのかな?」と心配になってしまう。ところが、それは全くの杞憂であることが後で分かった。
 実は、Aさんは大学の通信教育を始めたのだった。その通信教育のスクーリングがちょうどセミナーと重なったために、欠席したというわけだ。私は、大いに納得した。欠席は嬉しい知らせだったのだ。
 速読脳を開発した受講生が決まって取る、ある行動パターンがある。それは、若い時やりたかったのにできなかったことに挑戦し、それを、成し遂げるということだ。大学の通信教育を始めた人はAさんのほかにもいたし、小型船舶の免許をとった人もいた。大型自動二輪の免許を取った人もいた。留学した人もいた。会社を辞めて、独立して仕事を始めた人もいた。
 誰にでも、若い時に何かの事情でできなかったり、自分の能力に自信がないためにあきらめていたことがあると思う。それが、自分の行動を制限したり、場合によっては心の傷になったりしていることがあるものだ。一万字/分以上の速度で読書する集中力、情報収集力、記憶力、直観的判断力を身につけたとき、達成できなかった夢に挑戦する意欲が目覚めてくるのだ。まさに能力の向上に裏打ちされた意欲だ。
 速読脳を開発したことによる変化について、受講生にアンケートを取ったとき、ほとんどの方が、意欲の向上と答えていた。意欲は、生きていくエネルギーの元であり、人生を創造していく。受講生が速読脳を開発し、人生を新たに発展させていくのを見るとき、心から有り難く、講師冥利に尽きると思うのである。(豊文)

「一隅を照らす」の精神で

 A君は、17才の高校生。最近の若者によくあるパターンで、花粉症で、ぜん息があり、鬱に陥ったこともある。こんな症状を抱えていては、勉強でもスポーツでも力の発揮しようがない。案の定、学習が進まなくて困っているということで、当教室の門をたたいたのだ。
 家が遠くなので、春休み、夏休み、冬休みと、2,3日ずつまとめて受講にくる。もちろん、このような通い方では、速読の伸びもゆっくりで、ようやく最近、初歩の訓練で速読の見方ができてきた。しかし、本人の受講の感想は、「速読の影響が、日常生活や勉強に現れてきて、速読にのめり込みそうだ」という。
 よく聞いてみると、学校の先生に「最近集中力がついてきたね」と褒められるほど、勉強に集中できるようになってきたという。もちろん、本人は、国語の文章を読んだり、数学の問題を考えたりする時の集中が以前と全く違ってきたと感じている。成績が上がってきたことは言うまでもない。体調も良く、気持ちも前向きになってきたような気がするという。
 健康面も考慮しながら指導をしているので、指導を受け入れてくれさえすれば、このような結果はよくある。私たち講師としてはうれしい限りだが、最近は、「それにしても、日本の未来はいったいどうなってしまうのだろう」と、思ってしまう。20年前、教室を開校した頃は、こんなに心身の健康問題を抱えた若者はいなかった。今は、年配の方は健康なのに対して、若い人は、病気を抱えていない人の方が少ないと思えるほどだ。
 私たちが街の片隅でできることは高が知れているのだが、とにかく、「一隅を照らす」の精神で、有縁の皆さんの向上に努力しようと思う。(豊文)

緊急事態発生!

 昨年の末頃、テレビ取材を引き受けたと書いた。その取材もいよいよ佳境に入り、明日はスタジオでの収録が行われる。さて昨日のこと、スタジオで速読の実演をする予定の受講生が、仕事の関係で、急に参加できなくなってしまった。緊急事態発生だ。新たに実演する受講生を捜さなくてはならない。
 スタジオで実演するというのは容易なことではない。司会やゲスト、さらに招待されている観客がいるだけではない。撮影カメラがまさに文字通り目の前に迫ってくるのだ。普通の読書でさえ、気が散ってできるものではない。
 そのような環境の中で深く集中し、それを保ち続けるためには、速読の実力以上に舞台度胸が必要だ。もちろん、速読の実力も、映像として見せ物になるだけ、つまり数万字/分の読書速度で読む実力がなければならない。そうなると、実演する人を探すのは容易ではない。しかも、時間的に直前だ。
 一般の人は、番組を作るディレクターの方も含めて、速読というものを安易に考えがちである。文字を一字一句逃さずに高速で、順に読み取っていくということがどれだけ精神集中を必要とすることか、などということは、あまり考えない。自分では、ゆっくりの読書でさえままならなかったりするのに、速読は、いつでもどこでもパラパラと本をめくればどんな内容もただちに分かるかのように思っている人さえいる。少なくとも、速読脳開発プログラムで養われる速読能力はそのような超能力的なものではない。
 さて、昨日数人の受講生に電話してみた。いずれも、テレビに出演して恥ずかしくない速読脳の実力者だ。「出張で残念です」「今風邪を引いているので、次回に」と、いずれも教室に協力できなくて申し訳ないと言ってくれる。研究でも取材でも、受講生のみなさんは快く協力してくれる。本当にありがたいことだ。結局「喜んで。ちょうどその日は非番です」という人が見つかった。良かった!有り難いと思うと同時に、速読脳開発者の層が厚くなったことを実感した。(豊文)

食べ物で、健康と能力開発の基礎を作ろう

 先日、ある会社の社員6人が、速読脳を開発したいということで教室に来た。短期間で開発したいという希望なので、早速いろいろなアンケートと共に、読書速度の検査をしてみた。アンケートの中には、日頃の飲食物についての項目も入れておいた。
 読書速度の速い方から二人を紹介すると、
A君:甘いものは疲れた時に食べる程度。お肉はほどほど。清涼飲料は、スポーツドリンクは冷蔵庫に入れてある。ファーストフードはほとんど食べない。毎週スポーツをしており、健康に問題なし。読書速度は700字/分近く。
B君:甘いものや清涼飲料は余りとらない。週に4回ぐらい牛丼を食べるという。読書速度は650字/分弱。毎週スポーツをしており、健康状態は良好。
 一方、読書速度の遅い方から二人を紹介すると、
C君:甘いものが好きで、肉料理を毎日食べ、清涼飲料水を毎日のみ、ファーストフードを週に2回は食べる。色白で、かなりの太りすぎ。読書速度は、ちょうど500字/分ぐらい。
D君:甘いものが好きで毎日アイスキャンデー1本。家では肉の料理がよく出て、野菜は嫌い。清涼飲料はよく飲み、昼飯はほとんどファーストフードだという。アトピーを持っている。読書速度は500字/分を下回っている。
 日本人の平均読書速度は、500〜700字/分と言われているので、速い二人は、その中でも速いほうになる。遅い二人は、平均の範囲からはずれるぐらいで、二十代の割には遅いと言える。二人とも「よく眠くなる」と言っていることから見ると、集中力が今ひとつなのだろう。
 甘いものや甘い清涼飲料は、明らかに、重要な情報伝達物質であるのカルシウムを奪う。脳の栄養は、炭水化物から消化の過程を経て摂取されたぶとう糖であり、決して、甘い食べ物ではない。また、人間の食性は、歯から見ても、決して肉食中心ではなく、菜食を大事にすべきことはよく言われることである。
 このようなチェックをした時には、いつもそうなのだが、今回もまた、その結果は、食生活の重要性を思い起こさせるものだった。日常の食べ物は健康に関係しているし、健康は能力の開発に関係している。このことを忘れてはならない。(豊文)

上を向いて歩こう!

 昼食を摂って教室に戻る途中だった。ホームレスと思われるおばあさんがキャリーバッグを引きながら歩いていた。もう世の中の何も見たくないと言わんばかりに、首を直角に前に倒して下を向いたまま、ただとぼとぼと歩いていた。歩くために必要な最小限の視野しか使っていない。
 私はある受講生を思いだした。もう10年も前になるだろうか、ある青年が受講に来た。伸びが極端に遅い。見る力が発達していないと思えるほど、使える視野が狭い。いろいろ話してみると、普段からモノを見ようとしていないと言う。そんな人がいるのかと驚いたが、その青年を渋谷の駅前で見かけたとき、あのホームレスのおばあさんと同じ格好で歩いていた。なるほど、モノを見ようとしないと言ったのは、こういうことだったのかと納得した。
 外界からの情報を取ろうとしないということは、生きていくことを半ば拒否していることではないか。あのおばあさんの顔は見えなかったが、あの受講生の青年は、声も表情も暗かった。二人とも、モノを見るのを拒否せざるを得なくなった理由があるのだと思う。が、見る機能を向上させることで、逆に精神状態を明るくすることができることを、彼らがもっと以前に知っていたならば、ひょっとして、もう少し積極的な人生を送ることができたのではないか、と思ってしまう。
 視覚と意識は密接に関係している。この「速読脳開発プログラム」と縁ができて、目を輝かせて生きるようになったり、うつ状態を克服したりした人がいる一方で、モノを見ないようにして、暗い人生を歩む人もいる。ホームレスのおばあさんを見たことは悲しかったが、改めて、この訓練プログラムの意義を思い起こさせられた。(豊文)

今年最初の運動

 元日の朝、皆さんはどんな運動をしただろうか?
 実は、私は目覚めてすぐ布団の中で眼球運動をした。しかも、視力回復用の眼球運動だ。視力回復法には、以前から興味を持っていて、折に触れて模索してきたが、元旦目覚めるやいなや、思いついたことがあり、それを試したのだ。いやいや、なかなか脳に刺激的だった。
 眼球運動を終えてふと思った。今年は、視覚の問題を解決する訓練システムで世に一石投じることになるかも知れないと。
 速読眼や速読脳を開発していく過程で、時々視力を回復する人がいる。これまでの経験的知識から見て、その人がなぜ回復したか推測できるし、回復しない人がいるのもよく分かる。これらの体験と知識を総合すると、効果的な回復法ができそうに思うのだ。目と脳と意識の関係を追求してきている当連盟ならではこそ、それが可能な気がする。
 そもそも、速読眼を開発するBクラスだけでも、1ページ分の文字を順に2秒で見れるまでになる。普通はとても信じられないような速さだ。それを可能にする「目と脳と意識」を開発するわけだから、ベストの目使いを習得することになる。視力ぐらい回復しないわけがないような気さえする。
 先日久しぶりに受講に来たAさんが言っていた。「訓練を始める前は、会社の上司に仕事が粗いとよく言われていたけど、最近は全然言われなくなった。緻密に見る練習をしているせいか、丁寧に仕事をするということが身に付いてきたみたい!」と。これもよく見られる訓練効果だが、意識に緻密さが出てきたなら、すでに視力の回復は始まっていると言っていい。
 さあ、今年は意識の緻密さを養って、速読脳と視力回復とを、一緒にゲットしよう。(豊文)